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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

NHKスペシャル「神の領域を走る」。トレラン最高峰の舞台で到達する神の領域とは??

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NHKスペシャル
「神の領域を走る〜パタゴニア極限レース141㎞」

南米大陸の最南端にある秘境、パタゴニア。
そこで行われる、全長141㎞の、世界で最も過酷なレース。
真夜中の原生林30㎞、猛吹雪吹きすさぶ岩山7㎞も含むこの地獄を、46時間以内に完走しなければならない。
並み居る世界のトップアスリートをもってしても、完走率は、わずか30%。
人外すぎて、思わず笑ってしまうくらい、凄かった。

参加者は男女合わせて91人。
全員、世界中から集まった変態、いやトップアスリート。
レースには、すべてのリスクの責任を負う、つまり死んでも自己責任です、との誓約書を書かないと参加できない。

真夜中0時スタート。
これから141㎞の地獄が待ってるというのに、いきなりテンション高く、時速15㎞で走り始める変態たち笑
10㎞毎に補給ポイントがあるものの。
地獄の原生林を抜けた35㎞時点で、早くも優勝候補を含む12人がリタイア。

その後は、第2の地獄、岩山地帯。
標高850m、危険な岩山が7㎞続く。
真夜中。風速20mの猛吹雪。
体感温度は−19℃。
疲労だけでなく、低体温症との戦い。
ここでもバタバタランナーが倒れていく。

日本人の鏑木毅さん。47歳。
この道のトップアスリートだが、2年前リタイアしてしまった苦い思い出を克服すべく、引退を賭けて参加。

大会最高齢は、チリのラゴスさん。
なんと59歳。しかも現役弁護士。

「どうしてゴールを目指すかって?
自分には力があると信じているから。
精神力さえあれば、どんな困難も乗り越えられるはずだ」

何がすごいって、みんな話したり笑ったりしながら走ってる。。凄すぎる。
ついでにいうと、カメラマンも凄すぎる笑

鏑木さんは、2位をキープ。
一位のトーマスさんとの差を徐々に詰める。
岩山を終えて、差は57分。

補給ポイントでの休憩は10分。
もちろん、一睡もしない。

岩山が終わると、
40㎞以上続く砂利道。
スタートから14時間で、鏑木さんは108㎞地点。
さすがの人外・鏑木さんもペースが落ちてきた。
地獄の苦しみの中、走り続ける。

トップのトーマスさんも112㎞あたりでさすがに心身ともにダメージが蓄積している。

120㎞。
鏑木さんが座り込む。

「今何と闘ってるか。
今までの自分と、これからの自分」

2年前の苦い思い出が蘇る。
それに打ち勝たないと、完走はない。

ここからが、神の領域
すなわち、「心身ともに限界を超え、生命を維持するため脳が発する危険信号との戦いが始まる領域」。

ついに鏑木さんが歩き始める。
視界が暗く、昼夜さえもわからない。
幻覚が見え始める。
「斜め左側に、家族、娘、友人が並走してくれている感覚」。
それでも、諦めず、前に進む。

そして。
限界を超えて、
ついにフィナーレ。

トップはトーマスさん。51歳、17時間41分。

「疲れた、けど最高だ。」

2位は鏑木さん。47歳。18時間53分。

「自分に勝てた。
とても美しく、とても難しいコースだった。
よかった。
完走できて次に繋げられたことが嬉しい。
何者にも得難い、素晴らしい旅だった。」

鏑木さん、引退しないでこれからも勇姿を見せてください。
って簡単に言えないほどの地獄、完走おめでとうございます、お疲れさまでした。

そのころ、最高齢のラゴスさんは85㎞地点の泥沼にいた。
しかし、笑顔で語る。

「走ることは人生そのもの。
逃げることはできない。
幸せだよ」

レースが始まって、丸一日。
後続のランナーたちは、まだもがき続ける。
リタイアも続出する。

そんな中、ついにラゴスさん完走。
25時間30分。

「このメダルはただの鉄だ。
でも私には、とてつもない価値がある。」

人体に秘められた、無限の可能性。
限界は、自分が思うより、ずっと先にあるのだ。。

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あー面白かった。
NHKにリンクあります。興味がある方は是非ご覧ください。

ちなみに私というと、
トレイルランは一度参加しただけ。
しかも、20㎞を4時間以上かけて走った(歩いた)だけ。
それでも死にかけた情けない私だけど、
とにかく、勇気をもらえました。
頑張ろう、、!!

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