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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

ドキドキスッキリ五者面談

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先週、長男の件で、幼稚園に呼び出された。

参考:「生活発表会でやらかした自閉症スペクトラムの長男が家で意地を見せた件で、嫁さんの代わりに幼稚園に手紙を書いた」

https://blueeleson.hatenablog.com/entry/seikatsuhappyo_nightmare_and_impression

園長先生、担任の先生、加配の先生と、僕たち夫妻の五者面談になった。園長先生はこの幼稚園一筋、百戦錬磨のスーパーウーマン。担任の若い男性の先生はよく知っていたが、加配の若い女性の先生とは初めてお会いした。

最初に聞かれたのは、僕が送りつけたメール(上記参照)について。聞かれて当然。メールから2週間。頭を冷やし整理した気持ちを話した。

「まず、突然あんなメールを送りつけ、驚かせてしまい、申し訳ありませんでした。当時は腹立たしいやら情けないやら、嬉しいやら悔しいやらで、頭に血が上ってしまってました。あれから頭を冷やし、生活発表会での長男の行動は、極度の緊張や不安から来るものなのだろうと思うに至りました。次の卒園式ではちゃんとしないとぶっ飛ばす、メールではそのようなことを言いましたが、撤回します。何があっても、どんな姿でも、絶対に長男を叱らないと決めました…」

園長先生の表情がパッと明るくなった気がした。そして微笑んで仰った。

「お父さまは、正直な方ですね」

 

それからたくさんのことを話した。園長先生は、先生方や僕達にも意見を求めながら、終始リードしお話してくれた。

胸に刻んでおくため、以下ダイジェストで書き記しておきます。

 

仰るとおり、○○くんは、こだわりが強く、ルーティンが崩れたり、初めての場所が苦手な印象です。生活発表会などで、手足をバタバタさせたり、突拍子もない行動をとるのは、初めての場所、慣れない環境で、不安だから。自分の存在を確かめようとしてるからだと思います。

(私もとても緊張しいなので、気持ちはわかるつもりです…)

そうなんですね。○○くんが緊張しなくなるすべ、緊張を抑えられる武器を、○○くんと一緒に探して見つけていかれてはいかがでしょう。お父さまと○○くんとはもちろん違うので、お父さまと同じやり方そのままというわけにはいきませんが。

その際、あれやれこれやれと「指示」するのではなく、たとえばこれはどうかなという「提案」のスタイルが良いと思いますね。

 

生活発表会のプログラムでいいますと、太鼓は一見難しいですが、その場に立ってしまえば自分だけで完結します。一方でセリフ劇や歌は、立ち回りなど、他人との関係なしでは出来ません。○○くんはたしかに後者が苦手な印象がありますね。でも彼なりに一生懸命頑張っていたと思います。

お父さまのお気持ち、私も痛いほど分かります。親ですからね。

次の卒園式では、できないことに目は行きますけど、出来たことを分解抽出し、出来たという事実を認めて、褒めてあげましょう。

頭ごなしに叱ってしまうと、幼少期にしか培われない自己肯定感が育ちません。

一方で、出来てないのに何でもかんでも褒めるのも良くないです。もしご自身がされたらどう思われますか?(きちんと見てくれてないんだ、馬鹿にされてる、と思いますね…)でしょ?笑

 

(私自身、子供の頃は厳しくされた方が、何くそと反骨精神で頑張れる…時もありました)

今の言い方、最高です!

頑張れる「時もあった」んですよね。おそらく、「頑張れない」「くじけてしまった」ことも沢山おありだったと思うんです…(ここで泣きそうになるが堪える)とはいえ、お父さまの厳しさは時に必要です。お母さまの優しさと、どちらが欠けても○○くんにはダメなんです。

 

お父さまは、○○くんと同じ緊張しいだということで、お気持ちもお分かりになる部分が多いと思います。彼の一番の理解者になってあげてほしいです…

 

気がつくと、2時間がたっていた。園児用の椅子に座っていたけど、尻の痛みも忘れていた。本当に貴重な機会だった。担任の若い男性の先生は、最後に「ほっとしました」と笑った。加配の先生も、たくさん息子の様子をニコニコ話してくれた。そして園長先生は、「お父さまとお話しできて本当に良かったです。残り少ないですけど、今まで以上に心を込めて○○くんをみることができます」そう仰ってくれた。ご心配をおかけしました。

頭では分かってるつもりだった。でも親としては、なかなか実行できない。そんな葛藤の中でも、この日いただいた気づきや言葉は、しっかりと肝に銘じていこうと思う。

運命の卒園式まで、あと一週間を切った。長男はどんな姿を見せてくれるのだろうか。期待と不安を楽しみたいと思う。そして当日は、絶対に叱らない。出来た事実を見つけ出して、認めて褒めてあげようと思う。泣かないぞ。