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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

長男も陽性。一家全滅か、最後の希望か。

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濃厚接触者になりました。 - ぞうブロ~ぞうべいのたわごと (elep-peace.com)

嫁さんと次男(1歳)がコロナ陽性と判定。残るは4歳の長男(無症状・未検査)と僕(無症状・1日前は陰性)。

長男が未検査なのは、病院で検査してもらうには発熱等の症状が出ていないといけないからだ。それに自宅で検査できる抗体検査キットは、どこもすべて品切れだった。

何かあれば即検査をお願いしよう。その日はとりあえず、2階の寝室で「陽性組」の嫁さんと次男、1階の和室で残る「無事組」の僕と長男が寝た。

 

しかし一夜明けた今朝7時。隣で眠る長男の頬が真っ赤。慌てて熱を測ると38.7℃。昨日嫁さん次男を検査してくれた病院に連絡。予約一杯の中、なんとかねじ込んで下さった。

 

10時。長男を連れて病院へ。ひたすら車中で待機。一時間以上たち、長男もぐずり始めたけど、僕の中には検査してくれることへの圧倒的感謝しかない。そして検査。ブルーの保護服、フェイスガード等で完全装備したお医者さんと看護師さん。熱は39.7℃に上昇。PCR検査のこよりみたいなのを、鼻に入れられる。みんなに羽交い絞めにされ、泣き叫ぶ長男。大人でもめちゃくちゃ痛いと嫁さんが言ってた。

 

間違いなくコロナ陽性であろう患者さんでも、笑顔で診察してくれたお医者さん、看護師さん。昨日、嫁さんのCTの時、陽性でマスク無しの次男(1歳)をベビーカーで一生懸命あやしてくださった看護師さん。

医療従事者へ感謝。どこかカッコつけた言葉だな。おなかいっぱいだよ。分かってるよ。以前はそんな風に感じることもあった。だけど今になって、その言葉の意味が、骨身に染みて理解できた。

医療従事者の皆様。本当に、感謝しかありません。あなた方は誇りです。ありがとうございます。

 

車の中で待つこと20分。結果は、「陽性」だった。

全く驚きはなかった。というのも、待ってる間に、長男の様子が急変していったから。目に涙をため、べそをかき、「しゃ(さ)むい、しゃむい」と連呼しはじめた。

そういえば昨日嫁さんも、オミクロンで一番きついのは「発熱」でも「喉痛」でもなく、「寒気(悪寒)」だと言っていた。頬はあっちんちんなのに、足は氷のように冷たい。それも昨日の嫁さんと同じだ。

長男は、ついには涙をぽろぽろこぼし、「パパ~、しゃむい~、しゃむい~」と泣き出した。そして僕の左手を握り「パパ~、て、つなぐ~」と訴えてきた。余程しんどいのだろう。

 

僕は陰性の濃厚接触者。陽性患者とは絶対接触してはいけないと言われている。だけど僕は、思わず長男を抱きしめた。大丈夫だよ大丈夫だよと、頭を撫で、頬ずりをし、繰り返した。なんでこんな希望もない自分は無症状で、希望に溢れた子供二人が陽性なのか。腹立たしかった。できることなら、自分が代わってやりたかった。

これで我が家は嫁さんと息子二人が感染。残るは僕だけになった。

 

長男の幼稚園に連絡。園長先生がご丁寧な電話をくださった。こういうときの優しいお言葉は、本当に心に染みる。幼稚園の長男の学年は、1週間弱、学年閉鎖になった。また発達障害のスクールにも連絡。そこは消毒対応のため2日間休業となった。

ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。すみません。いやいや、仕方ないんです。誰にでも可能性がありますし、それよりも長男君が回復なされるよう。

何度そのやり取りをしただろうか。今は申し訳ないという気持ちをシャットアウトし、全員の無事回復だけに努めよう。大体謝ってるけど誰も悪くない。一人で幼稚園を止めるなんてスケールがでかくてええやん。そんな戯言を言って、落ち込む嫁さんを励ました。

 

しかし、いいこともあった。夕方頃から、嫁さんと次男が小回復。嫁さんの悪寒は消え去り、少し動けるように。次男も熱こそまだあるものの少し元気に。しかし目がうつろ。この目は、ひきつけを起こした時の目。なので油断は全くできない。そして長男にも、病院でもらった座薬(熱冷まし用)を投入し、ひとまず熱は少しだけ下がった。(子供用のコロナ薬は無い。風邪同様熱を下げて水分を摂らせるのみ)。しかし夜に間違いなくまた上がるだろう。だけど、半歩前進だ。

 

僕はというと、長男が陽性と判明した時点で、半ばあきらめた。嫁さんと4歳息子と1歳息子を残し、自分だけ隔離なんて、物理的にもメンタル的にも無理だ。嫁さんもまだまだ本調子じゃない中、家事、二人の子守、ごはん、おむつ替え、すべて、僕がやるしかない。隔離だのなんだの言ってられない。子供を守るのは、自分たちしかいない。マスクを着け、指紋が消えるくらいに消毒液を塗りまくり、仕事をこなしていく。

自分も間違いなく、感染するだろう。もはや時間の問題だ。ならば、ぶっ倒れるまでにできることをすべてやっていきたい。

そして23時。ようやく二人が寝た。二人は嫁さんと、1階の和室で寝ている。

そして日付が変わろうとする今、このブログを書いている。

 

さすがに疲れたな。そういや夕方から体調がおかしい。だるい。熱が37.8℃に上がった。何より、寒い。特に足が、寒くてたまらない。

いよいよ来たか。待ちくたびれたぜオミクロンさん。いや、単なる疲れかも。もはやどっちか分からない。そういや会社にも連絡しないと。週明けの社長報告の対応。あの案件この案件。休めない。ふとネガティブな思考がよぎる。

 

その思いをかき消し、ジャンパーを着こみ、ひたすらこの駄文を書き殴る。この修羅場を、せめてネタにして、自分のメンタルを上げよう。そうしないとやってられない。フミコフミオさんの著書「神・文章術」にあった言葉、「『文章の技術』より『魂の叫び』に従う」。まさに今この心境です。お見苦しい乱文失礼します。

 

一家全滅か、最後の希望として生き残るのか。家族の中で最も希望から遠い僕が、最後の希望になるなんて。面白い。ハッピーエンドにするために、今できることをすべてやる。そして全員全快した暁には、ささやかにお祝いをしよう。もちろん家で。

 

実家の両親が、薬局をかけずり回り、貴重な抗体検査キットを何とか入手してくれた。明日、家の前まで届けてくれる。人の優しさが身に沁みる。それでひとまず検査だ。仮に陰性でも、症状があれば、月曜にまたあの病院に検査をお願いしよう。

 

そういや今日はどこで寝ようか。一人2階の寝室で、呑気にピアノの練習でもするか。そんなこと、できるわけがない。僕は2階の布団を、1階の和室の隣のリビングに運びだした。覚悟は決まった。

読んで下さった皆様、ありがとうございます。次回乞うご期待!?元気なら更新します。