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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

濃厚接触者になりました。

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嫁さんと1歳の次男が、コロナ陽性だと判明した。以下、経緯をメモっておきます。

2日前。嫁さんが突然「喉が痛い、違和感がある」と言い出した。まさか今はやりのオミクロン株じゃ。でもまさか。

人一倍コロナを恐れる嫁さんは、ここ一年、スーパー買い出しや幼稚園の送迎、たまの外食(ランチ)くらいしか外出してなかった。4歳と1歳の男の子たちに翻弄され、外出どころではなかったけれど。

まさかそんな嫁さんに限って、なるはずがない。毎日満員電車で通勤している僕ならまだしも。一方で、連日のコロナの報道に慣れもあったのかもしれない。

ともあれ、検査はどこもいっぱいなので、様子を見ることに。

 

しかし一日たっても、喉の違和感は取れない。それにだるさも加わり、嫁さんも不安になってきた模様。

「もし万が一コロナだったらどうしよう。みんなに迷惑をかける。子供が幼稚園で変な噂をされてしまう」

嫁さんは、コロナウイルスそのものよりも、心無い人間からの風評被害を恐れていた。

「そうはいっても、万が一があるから。明日朝一で、何とか頼み込んで検査をしてもらおう」

そう話していたその日の夜中。1歳の次男が39℃超えの高熱を出した。次男は昨年末、熱性けいれん(ひきつけ)を起こしている。また来るのか。それに最悪のシナリオが私達夫婦の脳裏をよぎる。

「もし嫁さんがコロナだったら。それが次男にうつってしまったら。」

 

翌日。私は不安を抱え出勤。長男を幼稚園に送り届けたのち、嫁さんは次男と、運良く見つかった病院に検査しに向かう。自分には当然何の症状も変化もない。淡々と仕事をこなしながら連絡を待つ。そして昼、僕は冒頭の知らせを受けた。

「何で私達が…ごめんね…」と気落ちする嫁さん。何も謝ることないよと言った。もはやどこで誰が感染しても不思議じゃない。

それに、自分は無症状だけど、おそらく陽性だろう。先週職場でコロナ陽性者が出たと噂で聞いた。職場であるいは満員電車で、知らない間に自分も感染し、無症状のまま家族にうつしてしまったのか。そう思い、何とも言えない罪悪感がこみ上げた。 

今日も発表されるであろう大阪6000何人という無機質な数字に、自分の家族が少なくとも2人カウントされ、自分や長男も入るかもしれない。それが不思議であり、恐ろしかった。

すぐ上司に報告。いつもは圧の強いキラーマシンも思わず後ずさり。でも冷静に迅速に対応してくれた。僕は即、自宅待機となった。

帰り、会社からもらった抗体検査キットで即検査。その結果、僕は陰性だった。不幸中の幸い。安心する嫁さんと僕。

しかし、僕は「濃厚接触者」となった。10日間の自宅待機。出社はもちろん、外出もダメだと保健所から通告があった。仕事では来週重たい幹部報告がある。久々のテレワークでうまくいくのか。一瞬不安がよぎった。同時に、一体どこで、いつ誰から感染したのだろうと、不思議に思った。本当に、心当たりがないのだ。

 

しかしそんなことを悠長に考えてる暇はなかった。嫁さん次男がまだ病院なので、帰り道、僕はタクシーで幼稚園へ長男をお迎え。長男は「何でパパがここにいるの?」と不思議そうな顔をしつつ、パパと遊べるんだと無邪気にご機嫌だった。

当然、長男も濃厚接触者となり、10日間、幼稚園には行けなくなった。年が明けて、ようやく慣れてきたのに。生活発表会に向け機嫌よく練習をしていたのに。仕方ない。

幸い、長男は無症状。さすが元気が取り柄なだけある。普段寝るのは僕と長男、嫁さんと次男で別れていたのも、幸いしたのかも。まず陰性だろう。だけど万が一がある。早く検査をしたいが、保健所から検査キットが届くのは少しあと。薬局を当たっても、抗体検査キットはどこも品切れ。天下のAmazon様ですら結構納期がかかる。保健所キットを待つしかない。

 

ともあれこうして、陽性の嫁さんと次男、未検査の長男、そして陰性の僕は、一つ屋根の下で、自宅隔離の日々に突入した。

お互いに感染しないさせない。嫁さん次男は、2階の寝室に隔離。寝室にはピアノがあるけど、しばらく練習できないな。

嫁さん次男の看病、すべての家事、長男の子守を、待ったなしで全部しなければいけない。これは結構ハード。嫁さんや次男のリクエストでうどんや雑炊を作ってみるも、キッチンのどこに何があるのかすら分からない。普段いかに、嫁さんが育児の傍ら膨大な家事をこなしてくれていたかを、身をもって痛感した。

 

さらに、夜になり、嫁さんの体調が悪化。喉痛に加え熱も出てくる。嫁さん次男揃って39℃超え。とてもしんどそう。嫁さんは意識朦朧となりながら、次男の介抱をする。もはや風評被害を気にする余裕すらない。誰だオミクロンは軽いとか言ったやつ。僕か。

 

保健所からは「陽性の人と接触してはだめ。部屋に入らないこと。ごはんも部屋の前に置くこと。そして外出は一切ダメ」と言われていた。でもそんなの、現実問題不可能に近い。10日間も一緒の家で隔離されながら、どうやって4歳の長男と自分自身をコロナから守り、陽性の嫁さんと1歳の次男を看病するのか。

いっそのこと自分もコロナになったほうが楽じゃないのか。オミクロンみんなでかかれば怖くない。ふとそんな考えがよぎる。しかし、(おそらく)陰性の長男まで巻き込むわけにはいかない。

 

こんな状態で果たして来週から仕事ができるのか。慣れないテレワークで幹部に報告できるのか。他仕事はどうするか。

それよりも何よりも、嫁さん次男は無事回復するのか。重症化しないだろうか。あと10日間、家に引きこもりながら、まだ元気な長男をコロナから守り切れるだろうか。自分はコロナにかからず凌ぎきれるだろうか。

ようやく長男を寝かしつけ、看病と家事が落ち着き、疲労と不安がどっと襲ってくる。

 

しかし思う。これは我が家とコロナとの戦争だ。嫁さんも次男も、一秒でも早く全快しよう。長男も僕も、コロナにかかってたまるか。家族4人で力を合わせ、コロナを撃退してやろうじゃないか。風評被害や好奇の視線など、くだらん心配をしている暇はない。隠してバレて気まずい思いをするよりは、むしろ自らネタにし、笑い飛ばせるようになりたい。

病は気から。自分の気持ちが折れぬよう、テンションを上げて、この10日間、何とか乗り切っていこうと思います。というか、こうしてブログのネタにでもしないと、やってられない。

 

皆様もどうかお気をつけください。コロナは思ったよりも身近に潜んでます。皆様が健康に過ごされることを祈念しております。