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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

がんばった息子、がんばれない親父

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土曜日の朝。全身の水いぼが酷くなってきた長男を久々に皮膚科に連れて行く。3歳半になり、待合室ではお利口さんに待てるようになった。しかし、いざ先生と対面し、上半身を裸にされ横たわると観念したのか、ベソをかきながらも必死で涙を堪えている。

 

 

水いぼ除去の施術時、親は退室しないといけない。見ない方が良いのはわかるが、毎度胸が痛む。「終わったらチョコレートをあげるからね!」そう言って退出。

ほどなくカーテンの向こうから、長男のギャン泣きが聞こえる。「パパー!」と絶叫する声。思わず「パパはここにおるで!」と返す。「もう少し、頑張れ!」看護師さんも私も、必死で励まし続ける。時間にして1,2分が、永遠にも感じられる。

 

「はい、終わりました!」入室すると、長男は私を見て「パパー!」と号泣。水いぼの痕からなおも流血する長男を抱きしめる。「よし!頑張った!頑張ったな!」看護師さんも口々に言ってくれる。「頑張ったね!偉かったよ!」

 

服を着せるとすぐに落ち着き、医師や看護師の先生達に「バイバーイ」と余裕をかましながら、病院を出て約束のチョコレートをご満悦で頬張る息子。大したもんだ息子よ。あとチョコレートのパワーとお医者さん看護師さんの腕前にも感服。

 

帰り、息子はバンドエイドを貼られた水いぼの痕を指さして、「がんばった!」と連呼し始めた。また一つ、言葉を覚え、賢くなったんだね。がんばることは、とても大切なことなんだよ。「がんばった」が水いぼのことだと思ってないことを願うばかり。

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https://prcm.jp/list/がんばったで賞

 

実は私の尻にも、まあまあ大きな水いぼがある。痛くも痒くもないので放置しているが、息子の勇姿に触発され、除去する…気にはなれない。痛いのは嫌だし、血は怖いし、何より小池百合子知事似の女医さんや可愛い看護師さん達に、汚い尻を見られたくない。

すまんパパはがんばれないよ。代わりに昼から論文をがんばる。それに日曜は一緒に自転車旅をがんばるし、月曜から仕事もがんばるからさ。

 

日曜日、約束の自転車旅を満喫し、一日中子供達と遊び、迎えた月曜日の朝。まだ傷痕が残る長男を起こさないよう、そっと家を出る。

息子との約束を果たすため、がんばっていきたいと思います。