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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

昇進試験とは、過去の弱い自分をポジティブな妄想で乗り越える試練である。

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今日から一週間、嫁さんと子供達が向こうの実家に帰った。夫婦喧嘩をしたわけではなく、リフレッシュ休暇。

天から舞い降りた、束の間の独身生活。夜の街が、難波が俺を待ってるぜ!

とはならない。このご時世に加え、仕事が忙しい。独身生活になった途端仕事が忙しくなるのは何故なんだ。

 

 

さらに、来週から、昇進試験の論文を毎週キラーマシン上司に提出しないといけない。

たわごとや妄想は嬉々として何万文字でも書けるのに、会社に忠誠を誓う文章は一文字も書けない不思議。うまくいけば、給料が上がるのに、だ。

 

さっさと論文を書け。時間がないは言い訳だ。一発合格を勝ち取れ。キラーマシン上司にそう檄を飛ばされたとき、ふと、トラウマが蘇ってきて、猛烈な不安に襲われた。

 

機械設計未経験で、異業種の職場に転職してきて早8年目。

入社前に設計じゃないですよねと聞いたとき、「まあそう焦るな」とだけ回答され、入社間も無く受けさせられた機械設計のテストでは、一人だけ0点だった。

歓迎会では誰も話しかけてくれなかった。話しかけてきたのは、あんた何できんの?ウチに何しにきたの?と馬鹿にする年下野郎だけだった。

何が分からないのかすら分からず、ポンチ絵を描くテストでも一人だけ落ちた。右も左も分からずに急いで作った試作品は、床に叩きつけられた。数えきれないほど失敗し、罵詈雑言を浴びまくった。前職で身につけたスキルを発揮する場は、全くなかった。

鬱のあまり朝起き上がれない日もあった。何度も転職を考えた。こんなクソ会社、クソ職場から、逃げ出したくて仕方なかった。昇進どころか、今日一日、周りの足を引っ張らないか、また怒られないか、それだけで必死だった。

 

昇進試験の勉強をしようとしたとき、ここ最近忘れていた、心の奥底にしまっていたそんな嫌な思い出たちが、ブワッと吹き出してきたのだ。大半は未熟な自分のせいだった。消し去りたいトラウマ。

目眩がし、息をするのも苦しくなった。

 

そんなお前ごときが昇進試験だなんて、笑わせるぜ。

自分でもそう思う。

大体お前は、ここにきた時、出世を諦めたんじゃなかったのか。

昇進した人たちの激務っぷりを見てると、全然昇進したいなんて思わない。今でも生活には困ってないのに、なぜ進んで地獄に足を踏み入れるのか。

まだ昇進したわけじゃないのに、いらん心配ばかりしてしまう。

 

試験を受けてライバルと戦う前に、弱い自分に負けてしまっている。弱さに言い訳して、逃げている。

 

昨日はそれで落ち込んでしまい、キラーマシンから鬼フォロー予告をされ、余計に凹んでいた。

 

でも、もう、やるしかない。

戦わずして逃げたい。楽したい。でもそれはもう少し頑張ってからにしよう。

ポンコツ中途社員だった私は、キラーマシンに昇進試験を受けてくれと言われたとき、素直に嬉しかった。ああ、やっと認めてくれたんだな。それで受験を決めた。

 

今回の試験は、過去の弱くダメだった自分の幻影を振り払い、一皮剥ける、いい機会だ。

他人との戦いの前に、自分との戦い。まずは自分自身に負けないように。その結果なんて知らん。

 

今はまず、目の前の論文を書き上げよう。歯を食いしばり、思ってもいない会社への忠誠心を書いてやる。

 

大丈夫、ブログと同じで、昇進試験も妄想たわごとだと思えばいい。手始めにキラーマシン上司を壇蜜さんに脳内変換だ。

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https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/02/22/gazo/G20140222007639440.html

妄想の中では、私は「風立ちぬ」の堀越二郎並みの天才設計者だ。意識は引くほど高く、やる気に満ちあふれている。よし、なんだか、書く気力が湧いてきたぞ。

 

ポジティブな妄想で、ネガティブなトラウマを塗りつぶすんだ。

 

束の間の独身生活。論文書き放題、仕事し放題。気合を入れ直して、一歩でも一文字でも、前に進みます。