ページ コンテンツ

ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

お宮参りで両家がモメないために。旧家の長男の葛藤と決意。そして婚活女性に言いたいこと。

スポンサードリンク

謹賀新年2018年。

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ、ぞうブロをよろしくお願いいたします。

 

新年一発目のテーマとしては、少々重く面倒な問題を取り上げてみます。

それは「両家がモメないように、お宮参りをどんな形で進めるか」問題です。

 

昨年末、長男が誕生しました。

初めての子供で、私たち夫婦もはもちろん、お互いの両親も親族も、

みんな喜んでくれています。

誰もがこの子供を可愛く思ってくれる。それはみんな同じ。

しかし、可愛いという思いが強いあまり、一歩間違うと、

大きな問題となり禍根を残しかねないのです。

 

 

私たち夫婦の背景について。

私は旧家の長男です。

両親は和歌山県のとある同じ市内(村内)出身どうしで、お見合いで結婚しました。

父親もまた、旧家の長男。

母親は昔ながらの家で、二人の兄を持つ一人娘でした。

旧家のしきたりを守り、家や土地財産をしっかり守り後世に残していくという、

昔ながらの考え方で、完全に一致しています。

 

一方、奥さんは、二人姉妹の二女。

お父さんは愛知県出身の次男。お母さんは宮崎県出身で男兄弟がいる一人娘です。

愛知で出会い、恋愛結婚をしたそうです。

旧家ならではのしきたりやしがらみは、全くありません。

守らないといけない土地や田畑もないので、自由です。

 

結納でもめて婚約解消。しかし元サヤに戻り結婚。

こんな両家をバックにもち、恋愛結婚した私たち。

当然、考え方の違いで、大いにもめた過去があります。

家の考え方の違い、結納のやり方で紛糾し、間に挟まれて耐えられなかった私と嫁は、一度婚約解消するという苦渋の選択をしました。

しかし結局数年後、元さやに戻りました。

 

その時も色々ありました。もめました。悩みました。

でも最終的には、結婚しました。

嫁さんと別れる苦しさを選ぶか、一生家の問題で板挟みになる苦しさを選ぶか。

熟考しても、私には後者しか選べなかったからです。

 

このとき、私は2つの大切なことを学びました。

1つ目は、受験勉強と違って、人生に絶対的な正解などない。

色々な反対意見やリスクを全て考え、頭で理解し、最後は肚をくくって、最後は自分自身が、責任と覚悟をもって決断しなければならないということ。

 

2つ目は、反対する両親たちも親戚たちも、誰もが自分たち子供たちを本気で愛し、心配してくれるゆえの言動なのだということ。

 

だからこそ、こういう一大事の時、男の私がしっかりして、両家の両親にきちんと説明し、丁寧に説得することで、嫁を守り、(普段は尻に敷かれてたとしても)引っ張っていかなければならないのだということ。

 

嫁さんも、色々なリスクや面倒を承知で私のところに来てくれたのです。

何があっても守ってあげなくてはなりません。

 

その時の話は、気が向いたらブログでも書くかもしれません。

思い出すのもしんどいですけどね。

 

一つ言えるのは、あれだけ色々問題が起こっても、

結婚し子供を授かると「一体あれは何だったんだろう」とすら思えるようになること。

子供ができるまでも色々あったんですが、それはまた別の機会に。

もし同じような問題で悩んでおられる方がいたら、ご参考にしてもらえたらと思います。

 

お宮参りに対する両家の違い。そしてどう対応するか。

かくして長男が産まれました。

そしてお宮参り。

ここで両家の考えの違いが、また浮き彫りになったのです。

 

私も恥ずかしながら知らなかったのですが、

私の家では、お宮参りは大変重要な儀式です。

我が家の家紋(初めて見たけど)の入った着物を、赤ちゃんに着せ、私の母が抱っこします。

その時の着物は、嫁さんの実家が準備し、お祝いに送ってきます。

それが私の生まれた地域での『常識』なのです。

嫁さんの両親は、来てもらってもOKなのですが、赤ちゃんを抱っこすることはしません。

私の家に生まれた子供、ということだからです。

場所は私たちの生活拠点に近い場所で行います。

でも生後30日以内にしないといけない、という縛りは無かったりします。

お互いが旧家だった両親は、その両親たちにも共通理解認識があったので、家紋付きの着物も贈られ、滞りなく儀式は進行したそうです。

 

 一方、嫁さんの実家では、それほどまでではありません。

着物はレンタルでOKで、買うことはしません。ウェディングドレスと同じ考え方です。

家紋付きの着物を準備して、娘の嫁ぎ先に送るということなんて、考えもしないことだと思います。

場所はどこでもいいけど、30日縛りがあることから、嫁さんの実家に近い熱田神宮で1月末にやろうかなという程度です。

 

着物はたとえばこんなやつです。 


 

どっちが正でどっちが間違い、というつもりはありません。

言いたいのは、両家の考え方に違いがあるということです。

そして、どっちにも問題がないよう、この儀式を取りまとめないといけないということです。

 

うちの両親は言います。

「家紋付きの着物を送ってくるのは、少なくともこの辺では『常識』だ。

何より、大阪にいるのに、わざわざ熱田神宮に私らに来いというのか?

もしくは嫁実家だけで勝手にやると?

そんなことをしたら、お前が家を捨てて養子になったみたいになってしまうぞ。

『世間』に笑われる」

 

この『常識』『世間』という言葉が、厄介なのです。

私の両親は、その世界しか知らないので、そうなるのです。

しかし、嫁さんはもちろん、恥ずかしながら私すら知らなかったこと。

嫁さんのご両親も知らないことでしょう。

もちろん、私を養子として取り込もう、、、などとは、

さすがに考えていないことでしょう。

 

やり方を間違えると、嫁さんの実家からは

「また偉そうに、古い家のしきたりを押し付けるのか」と反発される。

一方、嫁さんの実家通り進めても

「お前は家を守るべき長男なのに、家を捨てて向こうの養子に入るのか」となる。

 

どちらにしても、私と嫁の立場が悪くなる。

何より、本来めでたい儀式であるはずなのに、息子の将来にケチがつく。

それだけは絶対に避けなければいけません。

お互いの言い分を理解し、調整し、着地点を見出さなければなりません。

 

板挟みとなる私たち。

結納の時のような辛い思いをするのはごめんです。

嫁さんは、それを自分の両親に説明するのが辛そうです。

結納のときのトラウマがあるのでしょう。

 

私は正直、私の家のバックグラウンドを理解して、共通認識を持ってもらい、儀式のときくらいは形だけでも合わせてほしいと思います。

そうすると、私が楽だからです。

しかし、それは、自分たちの文化を一方的に相手に押し付けるということに直結します。

大体それを承知で結婚したんだろうと。

 

私は考え、嫁にも相談し、一つの案を決めました。

 

  • お宮参りは、温かくなった3~4月頃に、私たちの住まいに近い住吉大社で行う。
  • 熱田神宮では行わない。
  • 家紋付きの着物は、自分たちで準備する。
  • ただし、向こうのご両親には、うちの実家のやり方を丁寧に説明し、知ってもらう。
  • もし来ていただけるなら、向こうのご両親にも大阪まで来てもらう。

 

正直、この対応でいいのか、様々なご意見があるかと思います。

 

来週奥さんの実家に新年の挨拶に伺うのですが、

そのときにしっかり丁寧に話してこようと思います。

 

自分の家の問題で、少なくとも嫁さんが苦しむのは、極力和らげてあげないといけません。

 

おわりに。婚活女性に申し上げたいこと。

きっと、こういうことは、これからもずっとずっと、なくならないでしょう。

一生逃げられない、大げさに言えば、夫婦お互いが背負った宿命です。

しかし、結婚し、息子が産まれた今、そこから逃げ出したりやっぱだめだと別れたり、そんな選択肢は100%ありません。

嫁さん子供を、守らなければなりません。

第一に、そんな形式的な儀式の問題で、せっかく授かった息子の将来にケチが付き、しんどい人生を歩ませたくはありません。

 

しかし、私は同時に、自分の家をも、守らないといけない。

私を育ててくれた両親や家を守りつつ、相手の家も立てないといけない。

「家を守る」ことの明確な定義もまだわからないし、

おそらく死ぬまで板挟み状態です。

 

でも、嫁さん子供、相手の実家、自分の実家、全ての考えを理解し、リスペクトし、辛抱強く信念を持ってやり続ければ、一時的には衝突があっても、いつか嫁さんも嫁さんの実家も、肚から分かってくれると信じています。

 

新年早々、めんどくさい話題ですみませんでした。

旧家の長男って、大変ですね。

でも、婚活する女性の皆様、旧家の長男をめんどくさそうとかいう理由で敬遠しないでくださいね。

板挟みだからこそ、しっかり周りを見て、相手の気持ちを推し量れるやさしさや責任感、強さという、長所ももってる(と思う)から。

こういう調整に比べたら、仕事での交渉ごとなんて、屁のカッパです。

それに、色々家のしきたりや儀式などやることたくさんで大変だけど、嫁ぎ先では大切にしてもらえますよ(多分)。

旧家の長男、まじオススメですよ。

自由もほしいですけどね。(遠い目)

 

スポンサードリンク