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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

親に初めてあげたお年玉、夫婦喧嘩で壊れた壁

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今年の正月は実家に帰らないと決めていたが、今日突然、母親から嫁さんに電話があった。孫にお年玉を渡したいから、これから家に来るとのこと。

相変わらず急だ。昨日、実家問題や仕事の件で、夫婦喧嘩をしてしまい、勢い余って新居の壁を凹ませてしまった私は、大いに焦った。毎回毎回、なぜ親ってこういう気まずいときに限って連絡してくるのだろう。虫の知らせか。勘弁してくれよ全く。

 

とにかく、親が来るのに夫婦喧嘩をしてるわけにはいかない。一旦休戦だ。凹んだ壁には子供用のポスターを貼って目隠しし、私達は準備を整えた。

 

そんな中、今回の実家の揉め事や夫婦喧嘩とは関係なく、以前からやっておきたいことがあった。

それは、親にお年玉をあげること。

これまで、新築祝やら祝儀やらクリスマスプレゼントやら、とにかく貰ってばかり。仕事と百姓ばかりして、子供のことばかりやってきた親達。

せめて、目に見える形で、少しくらい恩返し、親孝行がしたかった。

今年の正月は帰れない。40年目で初めて。引きこもりモンスターと化した妹に耐えながら三人で寂しく正月を迎えるであろう両親を思うと、申し訳なくて胸が締め付けられる思いだったのも確かだ。

 

昔、激し目の夫婦喧嘩をしたとき、嫁さんが私の実家に帰ったこともあったりしたので、嫁さんの同意もすんなり得られた。

 

うちの親だけお年玉をあげるのもアレだから、そっちの親御さんにも渡そうよ。

いや、うちはいいよ。性格的に受け取ってくれないし、大体ぞうべいほど家が揉めてないからね。

そうか、悪いな。ならそうしよう。

 

両親がやってきた。いつも通りの、自家製の野菜やみかん、ビール。それに加え、両親、ばあちゃんから、孫(ひ孫)へのお年玉。

ありがとうと受け取った後、私はポチ袋の五万円をぶっきらぼうに渡した。GOTOトラベルが復活したら、気晴らしにどこか旅行にでも行って来いよと。両親は驚いてそんなんええよと言ってたが、無理やり受けとってもらった。こんなん初めてやわと、喜んでいた。

少しだけ、罪悪感が薄れ、肩の荷が降りた。

 

束の間の再会だったけど、息子(孫)達の大活躍により、とても楽しいものになった。

 

両親を見送り、くら寿司で晩飯を食べながら、ふと思った。昨日の夫婦喧嘩のとき、私は嫁さんや嫁さんの両親について、昔されたことの仕返しとばかり、酷いことを言ってしまった。

だけど嫁さんは、義理の親に、ここまでしてくれているじゃないか。言葉足らずな嫁さんだけど、行動で示してくれているじゃないか。

 

私は心から反省した。昨日あれほど苦しかった、頭の中を支配していたモヤモヤは、憑き物が落ちたように無くなった。嫁さんもごめんと謝ってきた。夫婦喧嘩は終わり、凹んだ壁だけが残った。

 

五万は痛いけど、やりたかったことができた。壁なんて直せばいい。それより、今回の失敗が取り返しのつくレベルでよかった。

 

これでいい正月が迎えられそうだ。

ありがとう、両親、嫁さん、そして二人の息子達。未熟な私は、また一つ、賢くなれました。