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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

術後1週間の束の間グルメ。甦る8年前の記憶。

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嫁さんの手術から1週間が過ぎた。術後検診と抜歯で病院へ。1週間前ここに来たときは、祈るような気持ちだった。その翌日、全く動けない嫁さんを迎えに来た時は、正直この先どうなるのかと思った。しかし1週間たち、今や信じられないくらいに、嫁さんはだいぶ動けるようになった。リンパを切除した関係で左腕はまだほとんど使えないけど、術後初めて家を出た。

抜歯は問題なく終了。リンパへの転移があったので、乳がんのステージは2になると聞かされた。一般的な生存率は80%とも。しかしもはやステージがどうこうよりも、がん細胞の素性(悪性かどうか、進行が早いかどうか)が大切とのこと。嫁さんには悲壮感はないように見えた。

久々に外出して、多少歩けるので、気分転換に美味しいものでも食べようか。ということで、帰り、天王寺に寄り、嫁さんの大好物の五右衛門パスタを食べた。とても美味しかった。気が抜けたのか、僕はハーフ&ハーフだけでは足りず、2軒目の新福菜館でラーメンを決めてしまった。病院の先生に知られると叱られそうやねと笑い合った。

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翌日は一日フリーデー。子供達を幼稚園に送り出した後、僕は嫁さんを近くのIKEAに連れ出した。子供達の椅子を買うのと、気晴らしに。

平日のIKEAはガラガラ。こんなにゆっくり買い物をするなんて何年ぶりだろう。嫁さんは喜んでいた。IKEAで昼飯を食べながら、ふと、結婚して間もない時のことを思い出した。

8年前、籍を入れ、慣れ親しんだ東海地方から馴染みの無い大阪にやってきた嫁さん。引越し直後に来たのがこのIKEAだった。当時の写真を見返すと、ホームシックや実家同士の揉め事や不安のせいだろう、嫁さんは新婚とは思えない沈んだ表情をしていた。実際揉め事や喧嘩も沢山あった。さらに子供が産まれてからは、子育てのストレスや不眠が続いていた。

病院の先生が言っていた。がんは生活習慣病。食事、睡眠、ストレスに注意して下さいと。

もしかしたら、ここ数年間で、嫁さんはストレスや不眠を蓄積し、今回乳がんになってしまったのかな。ふとそんな考えが脳裏に浮かんだ。勿論ノー根拠。だけどなんだか申し訳なくて、思わず言った。

今まで苦労をかけた。悪かったよ。

そんなことないよ。

嫁さんはそう笑った。少なくとも8年前のあの写真よりもいい笑顔にみえた。

ランチはIKEAで。昨日に引き続きジャンクなフード。病院の先生に怒られるかな。でもたまにはいいさ。ストレスを溜めすぎるよりはマシやできっと。

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明日でいよいよこの看病生活も一旦終わる。月曜からは12日ぶりの職場復帰。早く会社に行きたい。いややっぱり行きたくない。まあ家事子守レベルは少し上がったかな。でも料理は全然できないし、まだ何も終わっていない。課題山積だけど、これからもあせらず一歩一歩、着実に、問題を解決していきたい。

何より、月曜日からやってくるのは、仕事だけじゃない。しばらく会ってなかった、トップオブザジョーカーが家に襲来するのだから。

そう、義理親だ…(多分続く)