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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

人に優しくしたいなら自分に余裕を持っておく

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バレンタイン翌朝。子供達を幼稚園に放り込んですぐ、手術を終えた嫁さんを病院にお迎えに行った。

頑張った嫁さんを、笑顔で迎えよう。感涙感激の再会。なんて事には全くならず。ほぼ全く歩けない嫁さん。術後のドレン管がまだ胸から出ており、とても痛々しい。実際それがとても痛いらしい。笑顔感動の再会などと言ってる場合じゃない。外に連れ出し、タクシーに乗せ、ホテルに移動するのに精一杯。

10時半ごろホテルに到着。自力で動けず、顔面蒼白でロビーに横たわる嫁さんを外国人の観光客達が怪訝そうな顔で見てくる。その中で一人のご婦人が、これを額に塗れ、少し楽になると、塗り薬を渡してくれた。メンソレータム的なスッとする軟膏だった。ちょっと和んだ。怪しい薬を売りつけられるも一瞬でも思った自分を恥じた。サンキューソーマッチ。

チェックインは12時からだったけど、そんな感じでドタバタしてたら、ホテルのご厚意と追加料金で1時間前倒しで部屋に入れてくれた。付き添いの僕も、追加料金で日中部屋に入れてもらえることに。ありがとう本当に助かりました。地獄の沙汰も金次第、なんて言ったら叱られますね。ホテルの方には感謝です。

昨日からほとんど何も食べてない嫁さん。何が食べたいと聞くとハンバーガーと言ったので、梅田のバーガーキングにトコトコ向かう。ヨドバシカメラのストリートピアノが近くにある。一曲弾きたい気持ちを我慢し昼飯調達。帰ると嫁さんは寝ていた。薬が効いたのか。自分だけ食べるわけにはいかん。いつしか僕も寝てしまってた。目覚めたのは15時前。冷え切ったバーガーが心に沁みた。

少し復活した嫁さんといろんな話。めちゃくちゃ長い夜だったよ。夜中、当直の看護師さんが2時間くらいずっと話に付き合ってくれたよ。センチネルの注射がめちゃくちゃ痛かった。麻酔効いてから打って欲しかったなあ。胸はびっくりするくらい綺麗になってたよ。そう笑う余裕も出てきた。僕はチビ達の様子を報告。

一方で不安な話も。リンパ節への転移があったってことなら、ステージは1から2Bになるのかな。もしそうなら生存率は80%と言われたけど。まあ一ヶ月後の検査結果を待たないといけないな。まずは、明日、この痛いドレン管を抜いてもらおう。

そう、まずは明日。いや今。先のことは考えず、目の前の一つ一つをクリアしていく。それに集中しようと思う。

身支度や夜飯朝飯の調達を終え、後ろ髪を引かれる思いで部屋を出る。チビ達の幼稚園お迎えが待っている。昨日お迎えの順番を間違え長男を激怒させてしまった大失態は繰り返すまい。なんとか無事成功。

ワンオペ子育てってこんなに大変だったのか。こんなにやることあったのか。思うようにはいかない。疲れもたまる。

怒ってはいけない怒ってはいけない怒ってはいけない。怒るな怒るな怒るな。叱るな叱るな叱るな。褒めろ褒めろ褒めろ。笑え笑え笑え。しんどい時に三回心の中で唱える。原元巨人軍監督みたいになってないか心配。

なのにその夜、些細なことで子供達を叱ってしまった。

翌朝も、幼稚園に間に合わなくなると焦って子供達を叱ってしまった。

猛烈自己嫌悪中。自分のみみっちさに情けなくなる。怒るな怒るな怒るな。笑え笑え笑え。

なんとか幼稚園にも間に合い、今は嫁さんのホテルに向かってる。病院やホテルの行き帰りの電車が、貴重なリラックスタイム。ブログやTwitter(X)で、俺頑張ってるアピールを恥ずかしげもなく撒き散らす。ああみっともない。ごめんなさい。でも吐き出させてもらうおかげで助かってます。落ち着いたら、気晴らしにロマサガRSとNIKKEのバレンタインガチャ回そうかな。

少しでも体力メンタルを回復しとかないと。自分に余裕がないと、嫁さん子供達、人に優しくなんて出来ないのだから。