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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

ブログが会社にバレました。

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ついに恐れていたことが起こってしまった。職場の後輩、レンホー君からLINE。昼飯時、彼の同期が聞いてきたそうだ。「うちの会社に、ブログで会社の悪口を書いている奴がいるぞ。お前の職場に象と名の付く奴はいないか?」かつてyoutuberへの夢を共に語り合った信頼できるパートナーの彼。頭脳明晰なアイデアマンだが、欠点は口が羽毛ばりに軽いこと。私の名前を出してしまいましたすみませんテヘペロ。その懺悔のLINEだった。 

 

バレてしまったものは仕方がない。あれだけ具体的に書いていれば、時間の問題だった。それよりも私がショックだったのは、「会社の悪口を書いている」と言われたことだ。

悪口は、言うのも聞くのも、好きではない。書いていたのは、事実であり、悪口ではない。たとえ悪口だとしても、言いたいことの10分の1も書いていない。そのつもりだった。

 

しかし、悪い言葉は良い言葉の10倍強い(と私は思っている)。そのうえに、このコロナ禍による自粛の嵐、加えてここ1か月の理不尽な激務による、イライラとムシャクシャで、知らず知らずのうちに私は自分を見失い、リスクを忘れていた。改めて自分の書いた会社関係の記事を見直してみた。そして気づいた。見る人が見れば、これは立派な悪口だ。

 

たとえばフミコフミオさんのように、会社の人間模様を面白おかしく書ける文才も、そこににじむ愛情も哀愁も、私の記事にはなかった。特に直近の記事は、あまりにも具体的すぎた。会社がその気になれば、この記事をプリントアウトし上司経由で私に突き付け、「君は会社に不利益を与えたね。あとこの畜生キラーマシンとは私のことかね。昼寝爺さんなんてうちにはいない、いいね」などと苛酷な尋問をした末、一人の社畜を消し去る。朝飯前だ。昼寝爺さんはいるけど。

 

加えて、悪い言葉が良い言葉より10倍強いように、人間の悪意も善意より10倍危険だ。いや10倍どころではないだろう。レンホー君の同期は、私のブログをかなり読み込んでいる様子だそう。そしてその彼は、また別の同期から、このブログを聞きつけたらしい。

 

彼ら(彼女ら)が、純粋に私のブログのファンならまだいい。そうではなく、愛する会社をこんな貶める裏切り者は許さない、特定して人事に告発し抹殺してやる、そんな歪んだ正義感の持ち主だったら、どうしよう。たとえ9人が前者でも、1人が後者だったら。

感染経路がどこまで広がっているか分からない。感染が悪意モンスターに行きつき、いつ壊滅的なクラスターが発生してもおかしくない。

 

そうなれば、こんなクソブログのせいで、ただでさえ私の暗澹たるサラリーマンキャリアが終了してしまう。家のローンが払えなくなる。嫁に殺される。息子に恨まれる。どうしよう。私は頭を抱えた。

 

これ以上リスクを大きくしないためにできる、唯一のこと。それは、会社関連の記事を消し、読者の彼らが善良なファンであることを祈ることだった。

 

夜な夜な頑張って書いた、いとしのクソ記事たち。当時の想い出が蘇る。消し去ることなんてできないから、非表示にした。その勢いで、会社以外のクソ記事も非表示に。しまいには、全てはこのクソブログのせいだ、こんなクソブログなんてなくなってしまえばいい。ブログもろとも消し去ってやろう、そんな破滅衝動に駆られた。焦りも悲しさも超越した無の境地。会社にバレて慌てて記事を非表示にする四十路のサラリーマンなんて、みっともないことこの上ない。そんな生半可な記事を生半可な気持ちで書いてしまっていた自分が恥ずかしい。記事をコソコソ消した時点で「ぞうブロ」は死んだのだ。

しかし未練たらしい私には、この愛しいクソブログを消し去るなど、ついにできなかった。

 

それならせめて、ブログタイトルだけでも変えよう。色々考えたが、センスも余裕もない私には、ロクなのが思いつかない。結局タイトルは「ぞうブロ~SEASON2」に決定。一度は死んだこのブログ。だけど、ぞうブロは滅びぬ、何度でも蘇るさ。あまりの興奮と寒さで、我ながら震えが止まらない。

 

私は悟った。教えてくれたレンホー君に、感謝しないといけない。彼を低温試験室に呼び出し縛り上げて氷漬けにするのはやめておこう。そしてブログで特定の悪口と思われることは、書かないように気を付けよう。こんなご時世だからこそ、最後には前向きに頑張ろうと読者の皆様に思って頂ける記事を書こう。そう思えた。

 

というわけで、今後とも、「ぞうブロ~SEASON2」を、ご愛顧宜しくお願いいたします。

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SEASON2になったのだから、アイコンも変えようかな。絵心のある象さん好きな方がいらっしゃったら、ご一報ください。お礼は多分弾みます。

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