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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

昇進は地獄か天国か。キラーマシン上司の正体は。

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嫁さんと子供2人の風邪は、無事治った。おとつい半休をとり頑張った看病家事子守に対する、神様からのご褒美だろうか。

その代償として、3人分の風邪を一気にうつされ、花粉症と歯痛に上乗せされることに。誰かが楽になれば、誰かが苦しむ。世の中はうまくできている。

 

 

ちくしょうしんどい。しかし大の男が、それごときでグチグチ言ってられん。

モタモタしてたら、会社でキングボンビー案件をなすりつけられる。先日巻き込まれたキングボンビー案件は、何とか投げ返し、奇跡的にかすり傷で済んだ。よしこれで少しは余裕ができる。

 

ふと気がつくと、昇進試験受験の最終意思確認が人事から来ている。

当然受験しますよね。受験しない場合は、それ相応の理由を書いて上司に承認を貰いなさいby人事部長。

 

昇進すると、年収と退職金が微増する代わりに、仕事とプレッシャーが激増し、時給が激減すると聞いている。

高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな。その言葉を信じ、道半ばで力尽きる勇者を何人も見てきた。

 

「僕は絶対鬱なんてなりません!」と豪語していた完璧主義の超人同僚マックス氏でさえ、昇進後まもなく、激務で一時鬱になってしまった。

同じく昇進組のタフガイ・マッスル氏は、テレワークでパソコンを支給され、「これで24時間働けます!僕、仕事が趣味なんです!」と喜んでいたな。目の下には真っ黒なクマ。その彼でさえ、程なく、十二指腸をやられ、一時倒れた。

 

まさに地獄への入り口。進んで地獄に向かうか。地獄から逃げるか。それとも天国なのか。いろんな意味で。

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https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/

 

今の体調ではまともな判断などできない。というか逃げたい。

しかし回答期限が迫っている。早く出さないと。

とち狂った私は、受験しますと回答。逃げて死ぬより戦って死ぬことを選ぶ。というより、今更辞退する方が面倒くさそうだ。

 

するとその申請からわずか20分後、キラーマシン上司がニコニコ近づいてきた。

「申請見たよ。試験の概要説明するわ。」

一次試験は論文。お題に対し、びっしり手書きで、思いの丈を綴る。会社に忠誠を誓う地獄のラブレター。二次試験は面接。

とにかく一次試験をパスしないと話にならない。一次試験は3ヶ月後。

 

論文、つまり文章書き。つまりブログ。

はてなブログでクソブログを書き始めて早5年。読者数230人、総PV38万3千、収益は雀の涙、そんな微妙なブログで培った文章力、それを遺憾なく発揮する舞台が、ついにきたのだ。

 

キラーマシン上司は言った。

「僕が論文を見てあげる。過去問をもらい、毎週書いて持ってきて。いくらでも見るよ。」

これが噂に聞く、キラーマシンの鬼添削か。本番よりはるかに厳しく、あまりの厳しさに途中で投げ出す者も続出したという、恐怖のスパルタ家庭教師。

 

「まあ、来週とにかく書いて持ってきてよ。」

キラーマシンのメガネの奥が鋭く光る。その視線と重圧は、風邪花粉症歯痛の身体に容赦なく刺さった。

キラーマシンの正体は、じごくのつかいなのか、それともキラーマジンガか。エンジェルスライムじゃないことだけは分かる。

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http://dqxdb.net/monster/main_1348844062.html

 

しゃあない。決めたことだ。今更後戻りはできない。男に二言はない、ただし例外はある小声。ただでさえブログ更新の時間が無いと嘆いてたのに、ますます自分の首を絞める結果に。

それもこれも全て、家族のため。家のローン返済のため。何より自分のため。

 

逃げた先も、きっと地獄だろう。いや、サボり爺さんを見てると、天国にしか見えない。あれも一つの到達点。

 

そういや、キラーマシンはこうも言っていた。

「今回の試験は、自分の実力をもう一段上げるいい機会だと思えばいいよ。結果は時の運。ダメならまた受ければいいさ。」

つまり、書いた時点で勝ち。ブログと同じ。

そう信じ、胸を張り、首を洗って、地獄の門をくぐろうと思う。くぐり抜けた先は天国かもしれないから。いろんな意味で。