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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

サボりジジイが怖いんです。

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緊急事態宣言が出ても、仕事は減らない。ありがたいことだけど、毎日とても忙しい。

そんな中、ふと近くに座っている部下の爺さんを見て、思わず目を疑った。

勤務時間中、彼は足を組み、自席で本を読んでいた。

あまりにも堂々と、そして優雅に。

 

思わず、聞いた。

それ、何ですか?

目を輝かせ、爺は答えた。

ああ、これはここの会社の創業者の本やで。

この前見つけたんや。2千円もしたんやで、よく見つけたでしょ、ヘッヘッヘ。

 

勤務時間中に、読書をしないで下さい。

そんな当たり前の注意をするのも憚られるほど、一点の曇りも罪悪感も無い、満面の笑顔。

仕事に関係のある本だから許されると、信じきっているのだろうか。

 

あまりに堂々としているので、注意しようとする自分が間違ってるんじゃないかと、不安に駆られた。

その澄んだ瞳の奥に感じられる狂気。

呆れも怒りも超越し、ただただ、恐怖を感じた。

 

それは例えば、電車で全裸のおっさんが隣に立ち、爽やかな笑顔で挨拶される感覚。

服を着ないとダメじゃないですか。

恐ろしくて、そんな注意などできない。

 

あまりに理解を超えた逸脱した存在の前では、人は無力となる。ただただ、フリーズしてしまう。

 

かりに注意し、本を取り上げたとして、

なんでや!会社に関係ある本やから問題ないやろ!

そう逆ギレされたら、何と言えばいいのだろう。

 

あなたがやっていることは、レストランのコックさんが勤務中にクッキングパパを読んでるようなものですよ。

 

そんな陳腐な例えが、果たして彼に届くだろうか。

彼の土俵に引き摺り込まれ、こっちが疲弊してしまうだけではないのか。

 

ちなみに彼が勤務中に本を読んでたのは、これが初めてではない。

それどころか、ネットサーフィン、長時間の散歩、挙句の果てにはCADで新居の間取り作り。

その度にキラーマシンに注意されてきたはずだが、一向に直らない。

キラーマシンも年上の前ではスライムになる。それどころか、君がきちんと管理しないとダメだとトバッチリを食らう始末。

 

馬の耳に念仏。豚に真珠。ジジイに注意。

話を聞かない人に話をすることの無意味。

 

彼こそ、サボリーマンの到達点。

逸脱を極め、常識を捨て去り、自分のスタイルを作り上げた。

誰も立ち入れない、自分のサンクチュアリを築き上げた。

仕事だけが、人生じゃない。

僕達社畜は、彼に学ばねばならないのかもしれない。

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https://www.google.co.jp/amp/s/www.appbank.net/2019/01/08/iphone-application/1688312.php%3famp=1

 

んなわけないですね。ふざけすぎ。

今日ももし読書をしてたら。僕は試されてるのだろうか。

注意するのも面倒だし、上司にチクるのも面倒くさい。ブチ切れたら、パワハラだ年寄りイジメだと騒がれ、もっと面倒くさい。

なのでとりあえずスルーかな。

ただでさえ、自分の仕事で忙しいんです。ジジイがまともに手伝ってくれないからね。

かつては、サボる暇もないくらい仕事を振ったこともある。しかし、放置され、引っ掻き回され、爆弾を大きくされ、やがて自分に返ってくる。

挙句キラーマシン上司に、ジジイと仕事をきちんと管理しなさいと叱られる。それは過去の失敗で学習済です。

だから関わりたくない。これに介護の仕事が上乗せされるなんてごめんなのです。

お願いだから、堂々と本を読まないで。サボるなら隠れてサボってて下さい。