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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

自宅療養明けに出会った鬼たちと、節分を忘れた鬼たち

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鬱陶しかったコロナの自宅療養が明け、二週間ぶりに出勤。いざ会社、別名鬼ヶ島、または鬼の哭く街カサンドラへ。しかし長引く自宅療養で、鬼の居ぬ間に洗濯どころか、体力とメンタルが想像以上に摩耗してる。満員電車と満員バスを乗り継ぐだけで、既にヘロヘロ。よくこんな鬼ルーティンを毎日こなしてたな。全く日本人は仕事の鬼だ。

 

ようやく鬼ヶ島に着いたと思ったら、鬼上司のキラーマシンから、鬼の首を取ったかのように、いやいかにも不機嫌そうに「何で来たの?体調悪そうなのに…」との温かいお言葉を頂く。清々しいまでの病原菌扱い。これが鬼流の労いの挨拶。ありがとうございます殺意。

不在の間ご迷惑をおかけしごめんなさいと、チームメンバーに謝罪行脚。病気になった挙句に謝罪しないといけないこんな鬼ヶ島じゃポイズン。しかし一部の仕事を、僕が不在の間代わりに進めてくれていた方もいる。鬼の目にも涙。感謝です。

その後も部署の垣根を越えて絶えず訪れる野次馬たち。「大丈夫でした?」「もう来れるんですか?」心配を装う言葉に潜む、好奇と不安。まさに百鬼夜行の魑魅魍魎どもが唱えまくる鬼の空念仏。そのたび、何度同じ話をしただろう。「今回のコロナは鬼の霍乱とでもいいましょうか」。詳しくは僕の鬼ヤバイブログを読みやがれ。疑心暗鬼に襲われ、思わずそう言いたくなる。あいにくブログは会社に内緒だった。

昼からは鬼つまらん研修。鬼気迫る表情を演じ、何とか昼寝をせず乗り切れたのが今日最大の成果だった。

定時を過ぎたが、ちんたら残っていると、待ってましたとばかりに、あの件この件と、鬼どもに鬼のような仕事を振られまくる。鬼が出るか蛇が出るか、そんな爆弾案件ばかり。逃げるように退社。

そういや今日は節分だった。一家揃ってコロナ療養明けだったので、僕も嫁さんも、家族全員忘れていた。なので、今年は恵方巻も食べてないし、豆も撒いていない。当然、鬼は外、福は内なんて言ってない。大体渡る世間は鬼ばかりだ。内にはコロナという悪鬼が巣食っていたし、外にはやはり鬼しかいなかった。地獄のコロナ療養からようやく娑婆に戻れたと思ったけど、そもそも娑婆が鬼ヶ島だった。

完全復活した息子たちに豆なぞ与えれば、鬼に金棒となってしまうだろう。そんなチビ鬼二人と、鬼神の如き嫁さんに、機銃掃射のように豆を投げつけられ、僕は泣いた赤豚もとい赤鬼となるに違いない。

それでも来年こそは、平和に節分を迎えたい。恵方巻をかぶりつき、笑顔で豆をぶつけられたい。このまま鬼籍に入ってしまってたまるか。ついでに来年までに僕はブログとピアノの鬼となるのだ。来年のことを言うと鬼が笑うけどね。さっきから鬼鬼うるさいですね。泣いた赤鬼は名作ですね。そういや鬼滅の刃見てないなあ。