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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

二度目のコロナ感染、三度目の一家全滅。

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10年ぶりの大寒波が日本に襲来した日。我が家でも背筋が凍る出来事が起きた。またもコロナに襲われたのだ。

ちょうど一年前。我が家は全員コロナに罹患し、一家全滅した。

https://www.elep-peace.com/entry/covid19_review

悲劇再び。感染判明から現在までの経緯を記録しておきます。

家族構成

私 42歳 ワクチン三回接種済

嫁さん 42歳 ワクチン四回接種済

長男 5歳 ワクチン未接種

次男 2歳 ワクチン未接種

これまでの経緯

1/20金 プロローグ~長男発熱。

夜、長男が発熱。39.0℃。

1/21土 長男陰性も、次男発熱。

朝、病院で長男のPCR検査。まだ微熱があったが、コロナ、インフルエンザともに陰性。昼には熱も下がった。

しかしその夜、今度は次男が発熱。39.5℃。

長男の「風邪」がうつったか。次男は一度熱性痙攣を起こしているので、眠れぬ夜を過ごした。

1/22日 静養。

朝。次男は痙攣も起こさず元気に。でも微熱があったので嫁さんと一日静養。

昨日の長男と同じただの風邪だと思い、病院で検査はしなかった。

今更だけど、この時検査をしていれば。まあ結果は変わらなかったと思うけど。

かたや長男はすっかり元気に。僕は彼と二人、近所の公園や家電量販店で遊んだ。

1/23月 嵐の前の静けさ。

次男の熱は下がったが、大事をとって幼稚園は休ませた。

長男は機嫌が悪かったが完全復活してたので、幼稚園に行かせた。週明け、苦手な生活発表会の練習が嫌でぐずってるのかなと思ったから。

僕ら夫婦はまだ無事。だけど看病疲れと寝不足で、油断すると体調が悪くなる予感がしていた。

1/24火 異変の兆し。

朝6時 体調悪化

子供達は相変わらず元気。だけど嫁さんと僕の体調が揃って悪化。

僕は鼻水、関節痛、倦怠感が発現。嫁さんは喉痛、咳、倦怠感。

子供達の風邪がうつったかな。倦怠感がしんどいな。もしかしたら倦怠期かもな。

そんな軽口を叩き、市販の風邪薬を口に放り込み、僕は職場に向かった。

家ではマスクはしてない。嫁さん子供と僕は別々に寝てる。子供とは一緒に風呂に入るが、嫁さんとは入っていない。

結婚七年目の夫婦のリアルだ。

昼頃 MUGONで熱っぽい

鼻水に加え、なんだか熱っぽくなってきた。あーあこれは風邪やな。残りの仕事をこなし定時で帰宅。

夕方 微熱

37.1℃。微熱。嫁さんも37.2℃。寒波も熱も心配だ。明日熱さえ下がってくれればと思いながら早めに就寝。

1/25水 夫婦でフェアリー。

午前3時 オカンとの再会

悪寒で目覚めた。寒い寒い。ついに大寒波襲来か。それにしても寒すぎるぞ。どこか窓でも割れてるのか。幸い窓は割れてなかったが、布団を何枚重ねても震えが止まらない。

この悪寒は一体。そうだ去年コロナにかかったときのそれだ。そのまま動けず朝を迎えた。

午前7時 二度目の全滅の記憶。フェアリー爆誕

嫁さんがフラフラで起きてきた。嫁さんは38.2℃。抗原検査キットを試すという。僕も体温測定。38.5℃。

まさか。去年の悪夢が蘇る。信じられないけど半ば覚悟し、抗原検査キットを開封。

 

とはいえ、この時はまだ、希望もあった。

昨年11月、二度目の一家全滅は、コロナではなかったからだ。

https://www.elep-peace.com/entry/2nd_ikka_zenmetsu

僕と次男は喉風邪、嫁さん長男は胃腸炎。

僕は38.9℃の熱を出し、咳が3週間止まらなかった。だけど抗原検査キットでは陰性だった。

不安なので病院で再検査してもらったが、やはり陰性だった。熱を出したのは僕と次男だけで、長男嫁さんにはうつらなかった。

 

今回は、子供達は陰性。咳も喉痛もない。まず問題ないと思うけど…

そう思ってると、

「これ、陽性なの?」

嫁さんがキットを僕に見せてきた。Tに加え、Cにもうっすら線が出ていた。

あっ。

僕は自分のキットを見た。全く同じ結果だった。

f:id:elep-peace:20230126072712j:image  

「フェアリー(妖精=陽性)やな」

動揺した僕は、思わずそう呟いた。

大寒波をも凌ぐ凍てついた空気がリビングに張り詰め、しばし無言の時間が流れた。

 

「…なんで?」

「子供達は、陰性だったのに…」

子供の検査の時、お医者さんが言っていたことを思い出した。

「ウイルスが少ない初期等では、陽性でも陰性結果が出ることがあります。特に子供さんの場合に多いです。検査結果は100%ではないのです。」

それはそうだろう。しかし、なぜ。

午前10時 最後の抵抗。関係者への感謝1

自分でやる検査では精度に問題があるかもしれない。僕は別の大きな病院に電話した。全然繋がらないのは去年と同じだったが、なんとか予約がとれ発熱外来に到着。

順番待ちの間、職場のDQNから電話が来る。何とか片付けて受診。

奇しくも彼は、常々「だらしない人間がコロナにかかるんや」と言って憚らない、生粋のモラハラ野郎。

そんな彼の息子が昨年末コロナになった時は笑いを堪えるのに必死だったが、今はそんな余裕もない。

会社でまた色々言われるんだろうな。だらしない奴とか。どうでもいいけどさ。

 

解熱剤のおかげで、熱は36.8℃まで下がっていた。

今朝の抗原検査キットの結果写真を見せると、こう言われた。

「ああ、これは陽性ですね。こちらで検査するまでもなく陽性です。」

抗原検査キットの精度は低いと言われるが、一度陽性だと判定されたものは、正しいんですと。

そりゃそうですね。病院で改めてPCRを受けることもなく、あっさり僕達のフェアリーが決定した。

念の為CTを撮ってもらう。肺炎は無し。

お医者さんに改めて聞いた。

「今となってはですけど、子供達が実は陽性だったという可能性もあるのですか?

「そうですね、その可能性は高いです。検査は100%ではありませんので。今となっては、わかりませんけどね。」

やはりそうなんだ。納得せざるを得ない。

「お大事になさってください。今後の流れはこの紙に書いてあります…」

頂いたのは薬と、陽性者登録の流れの説明。流行りのゾコーバは貰えなかったが、たくさんの薬をゲット。

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免許と抗原検査キットの結果写真で、あっさり登録完了。

去年のときは、病院も保健所も大変そうだった。特に保健所はパンクしていた。

この一年でだいぶシステムが整備されたんだなと実感。尽力された方々、本当に感謝です。

昼すぎ 妖精は不動明王に

診察が終わり、嫁さんに伝えた。

「やっぱり、フェ…陽性やったわ」

まだ熱が下がらない嫁さんは、咳き込みながら言った。

やっぱりね。仕方ない。ゆっくりしよう」

でも、正直に言った方がバカみたいじゃない?いくらでもウソつけそうだし」

確かに。

こっそり黙ってれば、コロナだと認定されることもない。逆に、抗原検査キットの写真を使い回し、解熱剤で熱が下がってると言えば、簡単に陽性認定されてしまう。

現場の負担軽減のため運用されている素晴らしいシステム。悪用されないことを願うばかりだ。

 

僕よりもしんどそうな嫁さんは、荒ぶって犯人探しを始めていた。

アナタ変なとこ行ってないでしょうね。週末ラーメン食べにいってたでしょ。ほんとに一人だったの?きっと幼稚園の誰かが、陽性だったのに黙って預けてたに違いない。今度もしコロナ陽性結果が出ても私は申請しない!」

たしかに先週は難波でラーメンを食べた。でも間違いなく一人だった。その後個室ビデオ店に行ったことは内緒だけど。もちろん消毒はしてるし、いずれにせよ他人との接触はないと断言出来る。

それより確かなのは最近幼稚園でコロナが多いこと。二、三日に一回は感染者発生の連絡が来る。中には陽性と知らずに来てる人達もいるだろう。それは仕方ない。

(まあまあ。僕らはフェアリーなんだ。しかも二度目だ。妖精さんはそんな悪いこと考えないよ。でもロマサガRSに出てくるようせいは口が悪いよ、でも可愛いんだよね…)

そんな戯言を言うとコロナより恐ろしいことになる。まるで怒れる不動明王のような、妖精とはかけ離れた嫁さんの顔を見て、僕はただ、なだめるしかなかった。

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https://www.manpukuin.or.jp/fudomyoo.html

 

かくして、僕たち夫婦は1週間の自宅療養。

「濃厚接触者」の子供達もその間自宅待機。

我が家は、めでたく三度目の一家全滅となった。

 

昨年1月コロナ。昨年11月胃腸炎+喉風邪。そして今年1月コロナ二回目。

ここ二年で三度の一家全滅。まるで甲子園常連の強豪校のようだ。

 

1/27金 エピローグ。コロナよりも大変なこと。関係者への感謝2。そしてお祓いへ

自宅療養三日目。症状は昨年の1回目よりマシだ。普通の風邪とほとんど変わらない気がする。

発熱はすぐ収まった。他はモデルナアームを思い出す両腕の謎の筋肉痛が半日出たくらい。発熱ピークから2日たち、倦怠感もだいぶマシになった。

そんなことより、2回もコロナに罹ってしまったのがショックだった。

普段から気をつけているし、人の集まるような場所には行ってない。飲み会のお誘いもほとんど全て辞退してきた。唯一他人と触れ合うのは、通勤の満員電車と満員バスだけだ。それなのに。なんでだよちくしょう。

まあなってしまったもんはしゃあない。小さな子供がコロナを貰ってしまうと、正直親は防ぎようがない。まして初めの検査では陰性だったのだから。

周りからはどう思われているだろう。だらしない。遊んでいる。そう思われても仕方ないよな。

でもそんなことを考える余裕もない。ゆっくり静養しないと。いやそんな暇もない。家事子守をしないと。

これを書いている1/27現在、子供達は元気。唯一心配していた、親から子への感染はなさそうだ。やはり先週の子供達の発熱は、コロナだったんだろう。

幼稚園の先生やクラスメイト、僕の職場等、他にはうつしていないと知り一安心。ひとまず最悪の事態は避けられた。

自分達はなんて運がないんだと嘆いたけど、まだツキは残っている。ブログのネタが一つできたのだから。

 

何よりしんどいのは、コロナでも他人の目でもない。コロナで体調が悪い中での家事子守だ。

僕は比較的回復したが、嫁さんがまだしんどうそうだ。微熱があり、咳も出ている。

一方、すっかり復活した子供たちは、暇を持て余し、元気が有り余っている。いつものように外に行きたがる。

でも「濃厚接触者」の彼らは、外では遊べない。このまま家にずっといると、家の雰囲気が険悪になる。

義実家、自分の実家のような、ヒリヒリした空間はもうごめんだ。

僕は、倦怠感に鞭打ち、家事をすべてこなしたあと、韓ドラを見ながら横たわる嫁さんをしり目に、息子達をドライブに連れ出す。窓を開け、車から電車を見せ、彼らが寝落ちするのをひたすら待ち、走り続ける。

療養とは一体…うごごご!

 

そんな中、市から自宅療養者支援パックが届いた。

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陽性者登録からわずか二日。ありがたい。去年は保健所に登録してから七日後だった。それでもありがたかったけど、さらに素晴らしい。

子供達も大喜び。嫁さんの機嫌もよくなった。

本当に感謝です。

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みんな回復し、日常が戻れば、本気でお祓いにいこうと思います。

二度あることは三度ある。そんな恐ろしい言葉もあるくらいだから。

もうすぐ5類に移行するとはいえ、かかるとロクなことが無いコロナ。

皆様もお気をつけ下さい…。