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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

お宮参りのやり方で嫁実家とモメた。結婚生活、家の付き合いに必要な要素5つとは。

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先日、お宮参りのやり方が私実家と嫁実家で違う、どうしよう的な記事を書いた。

本記事はその続編である。

結果を言うと、やっぱり揉めてしまった。

 

 

事件前。

年明け。

休日出勤をこなした後、新年の挨拶ということで、岐阜の奥さんの実家に向かった。

背景などは、この記事をお読み頂ければ幸いです。

www.elep-peace.com

今回、私の実家の旧いやり方で、「お宮参り」をしようとしている。

嫁実家は、嫁両親+嫁(+私)だけで、近場(愛知)で、

ささっとお宮参りをしようとしていた。

当初は、私も、お宮参りが何なのか、恥ずかしながら、よく分かっていなかった。

 

でも自分の親に言うと、反発を受けた。

ウチでは、お宮参りは、重要な意味を持つ儀式のようだ。

メンバーは、私両親+私+嫁だ。

嫁両親は、来ていただけるなら大歓迎だが、メインではない、というスタンスだ。

 

なのになぜ、嫁さんの実家の近くで、わざわざやるのか。

私たち夫婦の家に近いところでやる(大阪)のが当たり前だろう。

大体お前は長男だぞ。

嫁さんの養子になったわけじゃない。

 

正直、どっちが正しいのかはもはやわからないし、もはやどうでもいい。

ただ一つ確実なのは、お互いの意見が真っ向から対立している ということだ。

 

また、家の問題か。

 

本家の長男の私は、自分の家のやり方で、やらないわけにはいかない。

弟も一足先に、同じようにやっているので、なおさらだ。

でないと、ウチでは非常識になってしまうのだ。

その結果、嫁の立場が、悪くなってしまう。

それだけは何としても避けないといけない。

 

なので、申し訳ないが、愛知のお宮参りを、キャンセルしてもらわないといけない。

それに、ウチの家紋の入った着物を、準備してもらわないといけない。

 

しかし、そんなことを言ったら、嫁実家が怒るのは、容易に予想できた。

「また、私たちに、お前たちの古いしきたりを押し付けるのか。

私たちは、自由にやりたいのに。」

結納事件を思い出し、気が重くなった。

 

嫁とも話したが、二人とも心配ごとは同じだ。憂鬱だ。

なんで本来めでたいはずの息子のお宮参りで、こんな気分になってしまうのか。

 

結局、私が意見をまとめて、矢面に立ち、

嫁両親に話すことになった。

嫁は、繊細な私とは違い、そういう根回しが苦手だ。

そして考え方も、当然と言えば当然だが、ウチではなく嫁実家寄りだ。

 

伝え方を間違うと、過去のトラウマを蘇らせてしまう。

なので、私は何日も、言葉や説明の仕方を考えた。

ただただ面倒くさいが、やらなければいけない。

着物を見るだけで悲しい気持ちになっていた。ごめんよう、息子。

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事件発生。

そして、その時がきた。

息子を囲み、機嫌よく、楽しんでいた。

皆が揃ったタイミングで、私は意を決して切り出した。

 

「お宮参りの件ですけど、、」

一瞬で、空気が変わったのが分かった。

 

私はめげず、丁寧に説明した。

今回は、愛知でのお宮参りをキャンセルしてもらい、申し訳ありません。

ウチのやり方はこうだと決まっていて、長男である私は、

どうしてもそのやり方で、しなくてはいけないんです。

でもそれを、無理強いするつもりはありません、

家紋入りの着物は、私達で準備します。

どうか、ご理解くださいと。

 

初めは黙って聞いていた嫁母は、みるみる不機嫌になっていく。 

そして私への攻撃、詰問が始まった。

どう考えても、敵意、怒りしか感じなかった。

 

私は怯まず、言葉を尽くした。

 

しかし、それは通じなかった。

理解しようとすら、してくれなかった。

お前らの常識を押し付けるなと、言わんばかりに。

 

もしよろしければ、ぜひ来てくださいとも言った。

しかし、

「大阪は遠いから行かない。」

そうはっきり言われた。

しょっちゅう海外旅行には行ってるのにも関わらず、だ。

 

嫁は2人姉妹の妹だが、嫁は親と気が合うらしいので、

嫁を跡取りと考えていたのだろう。

それを取られた上に、旧いやり方を押し付けられた。

そう思われたのだろう。

 

実際、嫁実家にも家紋入りの着物があるらしいが、

それは、嫁にではなく姉にやると、私たちの目の前で、はっきり言い放った。

家を継がせないという、宣告だった。

 

とにかく、尋常ではないほどの、激しく、冷たい態度、言葉だった。

まるで氷の上で正座し続けているようだった。

 

 

嫁は、黙っていた。

2人で作戦を決め、私が矢面に立つ役だった。

しかし、嫁も母の気持ちが、痛いほどわかるのだろう。

援護らしい援護は、なかった。

 

嫁父は、嫁母に「めんどくさいとか、そんなことを言うな」

と一言だけ言ってくれた。

でもあとは、傍観者だった。

最後にぽつりと言った。

「親の言いなりになってたら、一人前になれないよ」と。

言いなりじゃない。

いやでも家を背負わないといけない気持ちが、わかるのですか。

その言葉を飲み込んだ。 

 

私は一人、撃たれ続けていた。

仕事の打ち合わせよりも、何百倍も辛い時間が、終わった。

だめだ。誰も私の味方はいない。交渉は失敗だ。

 

間もなく、嫁実家を後にした。

見送りの代わりに、嫁母は雨戸を思い切りパシッ!と閉めた。

その音は、私の頭と心に、グサッと突き刺さった。

 

雨の中、私は車を走らせながら、自問自答した。

私が間違っていたのか。言い方を間違えたのか。

 

でも、なぜ、休日出勤した後で、

遠い遠いと言われた大阪から、はるばる岐阜の田舎まで来て、

新年の挨拶とお宮参りの話を、丁寧にしただけなのに、

こんな非礼な仕打ちを、されないといけないのか。

 

人間関係の構築に大切な3つの要素。

それは、相手への理解リスペクト、そして誠意だと思っていた。

それがあれば、たとえ違いがあっても、乗り越えられると信じていた。

しかしそれらの3つとも、そのときの嫁母からは感じられなかった。

代わりにあったのは、敵意、嫌味、憎悪だった。

 

これまでの経緯を考えれば、その気持ちも分かる。

それに、嫁の根回しが全くなかったのは、やはり失敗だった。

嫁の負担を低減しようとしたつもりだったが、裏目に出た。

しかし、少なくとも、嫁の旦那に取る言動では、なかったはずだ。

 

嫁母だけではない。

傍観するばかりで、嫁も嫁父も、誰一人として、味方どころか、

理解しようとすらしてくれなかった。

そのこともまた、私にはきつかった。

一体私は、何のために戦ったのだろう。

 

「いつも嫁さんの味方でいてあげて」

夫にとってそれは、嫁を姑問題から守る鉄則だ。

しかしそれには前提がある。

嫁が私の味方でいてくれるという条件での話だ。

でないと、私はただのピエロだ。

 

私の中の悪魔が、囁いてきた。

「ほら、結納のときもそうだったじゃん。

お前が歓迎されたことなんて、今まであったかい?

自分の親からも、最初反対されただろう?

お前の結婚は、失敗だったんだよ。

選ぶ相手と家を、間違えたんだ」

 

「そんなはずはない!」

もう一方の声は、その日は聞こえなかった。

 

大阪に着いた。

でも、私は、怒り、屈辱、そして情けなさで、眠れなかった。

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事件後。手紙を書いた。

数日経っても、仕事をしていても、私の心は、晴れなかった。

今までのように、ダメージを受けてないふりをして、低姿勢で愛想よく行こう。

今回ばかりは、いくら考えても、そうはできなかった。

 

嫁と話したが、私の怒りや情けなさは、収まらなかった。

正直言うと、2人で作戦を決めたのに、援護射撃してくれなかった嫁にも、腹が立っていたのだ。

生後間もない息子の育児で、産後鬱にもなりかけているのに、

面倒な話に巻き込まれ、大変やったとは思う。

それでも、一言くらい言ってくれよ、俺の立場がないやんと。

ついに私は、自分の想いを文章にして、嫁と両親に送ることを決めた。

 

これは、危険な賭けだ。

一歩間違うと火に油を注ぎ、修復不能な亀裂ができる。

丁寧に、リスペクトを持って、

しかしきちんと言いたいことを、仕事がクソ忙しい中、忌憚なく書いた。

2000文字位の手紙が出来上がった。

なかなかの力作だ。

ブログのネタがなくなったら、これをコピぺして記事化しよう。

そう思えるくらいだ。

 

その後。結婚生活、家の付き合いに必要な要素5つ。

 私はそれを嫁に送った。

嫁を通じて、両親にも読んでもらおうと思ったからだ。 

 

すると、嫁は言った。

私もモヤモヤしてたから、今日お母さんに言ったよ。

今までzohbeyが悩んでたこと。今回の件で、また傷ついたこと。

そしたらお母さんは、本当に悪かったと反省してたよ。

お宮参りの家紋付きの着物も、嫁が選ぼうとしてると、

「早く家紋がどんなのか聞きなさい、早く買わないと間に合わないよ」

と、茶々を入れて来るらしい。

 

嫁も、モヤモヤが晴れて少し上機嫌のようだった。

 

私は、苦笑いしかできなかった。

なんじゃそりゃ。

俺のモヤモヤした気持ちは、どうなると言うんだい。

何よりあの力作は、どうなるんだい。

 

しかし、実際のところは分からないが、

私が話してたことを、どうやら少しは理解してくれたみたいだ。

伝わっていたことに、少しだけホッとした。

まだ疑心暗鬼だけど。

 

ここは男らしく、スパッとしなければならない。

モヤモヤは、女を抱くわけにもいかないから、

酒でも飲んで、ぐっと堪えるんだ。

今更あの文章も、読んでもらわない方がいいだろう。

いつまでもネチネチ恨みつらみを言うのは、

慰安婦合意を反故にする、某韓の国の腐った態度と、同じじゃないか。

 

そもそも、パーフェクトな人間なんて、存在しない。

当然、パーフェクトな人間関係も、存在しない。

それでも良好な人間関係を築く要素はあると思う。

それは、相手へのリスペクト、思いやり、誠意。

そして、我慢と諦めである。

 そうでしょう、サブちゃん。

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その後2。試練は続く。事件再発。

ここで終わってたら、綺麗な終わり方だった。

しかし、後日。

機嫌よく嫁と話していた時、ふと「お宮参り」に続く、

「お食い初め」の話をしたときだ。

 

今回は、ウチの実家も、細かいことは何も言ってこなかった。

しかし、嫁はウチの実家と関わることを、かたくなに拒んだ。

別にウチの実家で、やるわけじゃない。

この前の件で、私と嫁実家がぎくしゃくしてるのが、辛いからとのことだ。

お互いの家は入れたくない。3人だけでやりたいと。

 

そりゃそうだ。私だってそうだ。

でも、そういうわけには、いかないじゃないか。

「わがまま言うな。それに、この前の件と、一緒にするな」

私も思い出し、頭に来てしまった。

 

私はようやく悟った。

もはや、この問題は、やはり、私と嫁両親(と嫁も)が、

直接膝を突き合わせて話さないと、解決できない。

 

メールも見てもらった方がいいのかもしれない。

でも今回の件で、遺恨を残すわけにはいかない。

もう既にあるかもしれないけど、火は消さないといけない。

家のやり方や、親の考えの違いで、離婚しますとは、今更できるわけがない。

何より、息子が産まれたばかりなんだ。

 

その後、嫁は嫁親と話すと言い、電話を切った。

メールを見てもらったのかは、分からない。

すると、嫁母からメールが来た。

あの事件以来、初めてのコンタクトだ。

「この前は言いすぎました。全然気にせず、また遊びに来てくださいね」

 

言ってくれたんだな。

でも、気にするなと言われても、無理だった。

言わないといけないことは、はっきり言わないといけない。

なので私は、率直に、こう返してしまった。

「ありがとうございます。こちらこそすみません。

しかし、全然気にしないということは、今はまだできません。

頭を冷やす時間がほしいです。

今回の件で遺恨を残したくないので、冷静に前向きに率直に、話したいです。」

 

そのあと、嫁親から電話があったが、話せていない。

電話だと、誤解を招きかねない。

それに私はまだ少し、信じ切れていないし、恐れている。

 

男はつらい。ブログに感謝。

私のやり方は、間違っているのだろうか。

こんな「犬も食わない」ような問題は、友達や仕事仲間には話せない。

もちろん、親兄弟にもだ。恥になるからだ。

なので、一人自問自答しているが、自信がなくなってきた。

 

男なので、ブレるわけにはいかない。

媚び諂うわけにもいかないけど、みんなの立場を尊重しないといけない。

全体最適を考えないといけない。そのために矢面に立ち、批判も受ける。

正直辛い。

 

私は、感受性が豊かと言えば聞こえはいいが、要するに不器用で繊細なのだ。

知りたくない相手の気持ちまで、手に取るようにわかってしまうのだ。

これは本当に、いらない機能だ。

生きにくくて、仕方がない。

特に今回のような問題があると、そりゃもう大変だ。

 

そう思ってたら、私と同じようなことを、ブログで書いてくれている方がいた。

本当に、私の言いたいことを書いてくれていたので、少し救われた気になった。本当にありがとうございます。

 

four-centi.hateblo.jp

 

 

近々、また嫁実家に行き、きちんと話さないといけないだろう。

気が重い。でも、また矢面に立ち、やらなければならない。

 

男はつらい。矢面に立ち、責められ続け、

泣きたいときも泣けず、我慢の連続なのだから。

そんなん言ったら女性に激怒されそうだ。

お前いっぺん出産してみと。ごめんなさい。

 

というわけで、逝ってきます。

なんとかなるさ!リスペクト、思いやり、誠意、我慢、諦め!

我慢、諦め!我慢、諦め!我慢、諦め!我慢我慢我慢我慢我慢!!!

長々と暗い話を読んで下さり、ありがとうございます。

 

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