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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

兄弟仲良く。それぞれの立場で。

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出産から、家族4人が揃うまでの、1週間。仕事のストレス。実家のいざこざ。義実家での摩耗。結構しんどい1週間だった。

細かく書こうと思えば、きりがないが、一番しんどかったのは、実家のいざこざだった。コロナ禍でブラジルから帰国した弟家族を受け入れて2か月が経っただけでなく、引きこもりモンスターと化して数年になる妹のせいで、両親は疲弊していた。

 

祝儀の件で勝手に空回りした挙句、妹へのストレスで私に当たり散らす始末。せっかくの慶事なのに、毎度のことながら腹が立つ。だけど、長男である私を頼っているのも分かる。なんとかしてあげたいが、これ以上深く入りすぎると、私自身がつぶれてしまう。難しい問題。この件はまた別の機会に、余裕ができれば書こうと思う。

 

とにかく、1週間がたち、嫁さんが退院。義実家で、ようやく一家四人が集合できた。いろんなストレスは、吹き飛んだ。後陣痛と睡眠不足に苦しみつつも、嫁さんはなんとか元気だ。産まれたばかりの次男も、たった一人で留守番を頑張った息子も、皆元気だ。

 

この日、息子は2歳8か月にして、突然お兄ちゃんとなった。これまでのように、自分一人だけ注目してもらえることはなくなった。私たちが息子を抱いていると、ヤキモチを妬いてくる。

 

初日の夜は、赤ちゃんの夜泣きで起こされ、息子もギャン泣き。寝不足で意識朦朧としながら赤ちゃんにミルクを飲ませる嫁。鎮まり給え、なぜそのように荒ぶるのか、そう語りかけても、夜泣き神に取りつかれた息子には届かない。夜泣きが夜泣きを呼ぶ負のスパイラル。夜っ夜っ夜泣きの大合唱。私にできるのはもはや、そんなドリフのテーマを歌うことだけだった。

 

それでも、赤ちゃんをよしよししてあげたり、ママの頭をよしよし撫でたり。彼は彼なりに、頑張って変化に対応しようとしている。同じ長男として、胸がギュッとなる。

もちろん、次男も可愛い。まだまだ新生児は宇宙人。抱くのが怖いくらい小さいけど、本当に癒される。時間を忘れる。

 

兄弟構成で性格をあまり決めつけたくない。だけど、環境で性格が変わるのは、ある意味当然ともいえる。極力フラットに見つつ、上の立場、下の立場、それぞれを尊重してやらないといけない。

 

兄弟仲良く。

シンプルだけど、大人になるにつれ、それがどれだけ大切で、難しいか、痛感させられる。長男には長男の、次男には次男の、末っ子妹には末っ子妹の、正義があり、悩みがある。

 

それは「家族仲良く」と置き換えても同じ。親には親の、子には子の葛藤がある。年を取ると苦が大きくなる。かつて母親がそう言っていた。きっと今、うまくかみ合わない家族状況に苦しい思いをしているんだろう。しんどいから考えたくないんだけど、どうしても頭にこびりついて離れない。

 

人の親となった今、前よりは親の気持ちが分かる気がする。色々納得いかないことも多いけど、もう少し落ち着いたら、実家を元に戻すために、また道化になり、一肌脱ごううか。両親が元気なうちに。損ばかりだけど、長男はそういう性格だから。

 

もちろん、実家も大切だけど、最優先は自分の家族だ。実家では誰も私の味方ではないかもしれない。唯一の味方は、弟か。だけど、自分がしっかりしなければ、自分の家族はどうなるのか。家族の平和を守るためにも、父親は人知れず、面倒な火の粉を振り払い続けなければいけない。平素は家族に馬鹿にされていようが、なにか困ったとき、ふと思い出し、都合よく頼ってくれれば、それでいい。かつて自分の父親が、そうであったように。

 

束の間の家族4人の再会を終え、私は一人、大阪に帰ってきた。そして出生手続きを終えた。次男の名前も確定した。

息子たちの名前には、ちょっとした秘密がある。2人の名前の漢字を合わせると、「平和」になる。いつまでも、兄弟仲良くな。私はひそかに、そんな思いを込めた。変なプレッシャーになってもいけないから、本人たちには言うつもりはないけれど。というかバレバレだけど。

さっき嫁さんが送ってくれた、息子たちが揃って昼寝する写真。それを見て、ふとそんなことを考えました。

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息子たちには、やはり仲良く、元気で健康でいてほしい。喧嘩はしてもいいけど、お互いの立場を思いやり、ボーダーラインを超えないように。人のことを言えた立場じゃないけど、この寝顔に勇気をもらい、父ちゃんも頑張らないと。そう思いました。

 

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