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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

演奏にはその人の生き様が乗る

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京都ストピ旅の思い出をひとつ。

京都駅東広場のストリートピアノ。

立派なグランドピアノ。沢山のギャラリー。

演奏者はみんな、とても上手い人ばかり。

 

そんな中、一人で来ていた、年配の男性。

地味な服装で、お爺さん手前に見えたその人は、訥々とピアノを弾き始めた。

坂本龍一の戦場のメリークリスマスだ。

決して上手なわけではない。

ところどころ詰まりながらも、ゆっくり一音一音、弾いていく。

まるで、何かを確かめるように。


懸命に、丁寧に、演奏する彼の彼の背中からは、えもいえぬ人生の重みが感じられた。

まるで本当に戦場でピアノを弾いているように思われた。

あるいは昔、本当に戦場に行き、そこでピアノを弾いていたようだった。

彼が二曲目に、「新・映像の世紀」の曲(神のパッサカリア)を弾いたので、余計にそう感じられた。

思わず、惹きこまれ、聴き入ってしまった。

 

高度なテクニックを駆使した、華やかな演奏。

そんな上手な人は、沢山いた。

もちろんみんな、素晴らしかった。

 

でも一番心を揺さぶられたのは、あの静謐な、戦場のメリークリスマスだった。

演奏には、その人の生き様が乗るんだなあ。

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自分はまだピアノ歴2年の、ど下手くそ初心者。

上手い演奏はできないかとしれない。でもせめて、心を込めて丁寧に演奏したいと思った。

まず練習しないとですけどね。