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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

真実の矢を放つときは、その先端を蜜に浸せ~くら寿司足ドン息子vs隣の中高年女性 

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家族の週末のお楽しみ、くら寿司での出来事。

大好物の玉子が到着し、テンションが上がった3歳の息子が、足をバタバタさせた。

そのとき、何度かドンと足が椅子に当たってしまった。

テーブル席の椅子は、隣テーブルの椅子に背中合わせに繋がっているので、響いてしまう。今までも何度かあったけど、そのたびに、ドンドンダメやで、そう息子に注意していた。

すると、隣席の中高年女性が私たちの席まで来て、私たち夫婦には目もくれず、目を見開いて息子に言い放った。

「ぼく~、足をドンドンされると、すっごくひびくの。やめてくれる~?」

何か他にも言っていたけど、忘れてしまった。

あまりのことに、私はあっけにとられ、何も言えなかった。息子はシュンとしてしまった。私達も食欲が失せてしまった。

 

この日は、休みをもらい、嫁さんに一日フリーdayをプレゼントした。嫁さんも息子たちもご機嫌で、いい気分で一日を終えられそうだな。

そんな浮かれた気分に、頭から冷水を浴びせられた気になった。

だからドンドンするなっていったでしょ。そう息子に言うしかできなかった。息子は泣いてしまった。

ただでさえまだ3歳の息子は、発達が遅れ気味なので、どこまで理解できているかはわからない。

そして、だんだん腹が立ってきた。

 

もちろん、ドンドンはよくない。ドンドンしたり騒いだら、子供を叱る。親だから当たり前。

だけど、ちょっと子供の足が椅子に当たっただけで、あそこまで言われるなんて。

 

中高年女性は、私たち夫婦に、一度も目を合わさなかった。

馬鹿な親に言っても意味ないから、この馬鹿のガキを見せしめに教育してやるわ。

中高年女性の顔は笑っていたが、マスク越しにもそんな嫌味と悪意、怒りが伝わってきて、とても不愉快になった。

 

せっかくのいい気分をぶち壊された私達は、帰りも悶々としていた。気分を変えようとサーティワンのアイスクリームを食べ、嫁さん息子はご機嫌になった。

 

だけど、私は悶々としていた。一体、どうするのが正解だったんだろう。今後、もし同じ状況になったら、どうすればいいのだろう。

 

息子に原因があるとはいえ、黙って見ててよかったんだろうか。

すみません。でも、子供のすることなので、ちょっとくらい、大目に見てもらえませんかね。

それくらい、反撃し、息子をフォローしてあげても、よかったのではないか。

 

私も何度か、回転寿司屋さんで隣のテーブル席の子供に、ドンドンを食らったことがある。独身の頃や、子供がいなかった頃は、もちろんうんざりしていた。

小さな子供を連れて外食するなんて。親が注意しないと。そう思っていた。もちろん人様に注意したことはない。

 

しかし、いざ子供ができて、はっきり分かった。

仕方ないよね、子供なんだし。そりゃ嬉しくてはしゃいでしまうよね。

それに、子連れのファミリーがたまに外食に来れるのは、回転寿司屋さんしかないんなだよね。

 

もしくは、喧嘩をすればよかったのか。

そんなに嫌なら、カウンターに座ればいい。

ファミリーだらけの回転寿司なんて来ずに、もっといい寿司を食べに行けばいいじゃない。

 

ちなみに、中高年女性は、同じく中高年男性と、二人で来ていた。二人して、暗い顔で無言で食べているように見えた。

 

彼女の言うことは正しい。それに、彼女なりの背景や理由があるだろう。

子供がいないので、理解ができないのかもしれない。もしくは、いろいろうまくいっておらず、楽しそうに食べていた私たちの姿が、余計に疎ましかったのかもしれない。

だけど、少しは言い方ってもんがあるんじゃないのか。相手の立場を考えることも必要じゃないのか。

 

「あんたらも子育てしてみたら、分かりますよ」

つい、その言葉が出そうになる。だけど絶対に口に出してはいけない。

子供を授かれない人への差別偏見だ。子育てしてるのがそんなにエライのか。お前らが勝手に子供を作っただけだろうが。きちんと教育しろ親のくせに。

そんなふうに、猛反撃を食らうのが目に見えている。

だけど実際、子育てって大変だ。

それくらい、勘弁してください。大目に見てください。そう思うのは、甘えなんだろうか。

 

「真実の矢を放つときは、その先端を蜜に浸せ」

そんなアラブのことわざもあるらしい。

中高年女性の矢には、蜜が全く足りなかったと思う。せっかくの正しい矢も、相手には届かず、お互い不愉快な思いをする。

 

ともあれ、あのとき何も言えなかったのを、今は後悔している。

ドンドンはだめだし、逆切れは論外。

だけど、今回のクソババア中高年女性みたいなのが来たら、

 

「すみませ~ん、でも子供のことなんで、大目に見てやってください」

 

くらいは、言い返そうと思う。

ともあれ、息子に「ドンドン、だめ」と教えるきっかけになった。息子にも私にも、いい勉強になった。そう思うしかない。

 

ルールやマナーを守り、ダメなところは直し、相手を思いやりつつ、家族を守るため、言うべきことは言っていこうと思います。