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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

都構想否決が悔しい訳じゃない。維新が教えてくれたこと。

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2度目の住民投票で、大阪都構想がまたも僅差で否決されました。

私は、前回の住民投票時は大阪市民。今回は市外の大阪府民。

10年前の大阪の酷さを知る世代として、また10年間の維新の実績と頑張りを知る世代として、悔しい気持ちでいっぱいでした。

あれだけ府民市民の方を向いて、正々堂々、実績結果を積み上げてきた維新でも、大阪の闇には勝てないのか。

でも、なぜ維新関係者でもない自分が、こんなに悔しいのかな。少し考えてみました。 

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https://h-ishin.com/osaka-city/27159/

[:contents]

孤軍奮闘する維新に、いつしか自分の姿を重ねていた。

大阪自民と大阪市役所の既得権益。毎日新聞の確信犯的な誤報。

大阪市4分割ならコスト218億円増 都構想実現で特別区の収支悪化も 市試算 - 毎日新聞

一部学者のデマ。立憲民主党やれいわの嫌がらせ。老害、無関心、無責任。

四方八方をそんな敵に囲まれても、たった一人で正々堂々戦う大阪維新の姿に、私は中堅サラリーマンである自身の立場をひそかに重ねていたのです。

 

上を見れば、悪しき慣習や老害、畜生上司の理不尽に振り回され、横を見れば、イヤミなヤローやヤクザなDQNに振り回され、下を見れば、やる気のない部下に振り回される。そんな中必死に頑張った仕事。しかし99%の成果は黙殺され、残り1%のミスを無責任な野次馬どもにボロカスに批判される。敵は群れる。味方はいない。

ちくしょう、でも仕方ない、次頑張ろう。コロナ禍のせいで、飲み屋でそんなクダもまけない。最寄駅のコンビニで買ったグリーンダヨを黙って一人歩き飲み。急いで家に帰る。

家では、そんな愚痴すら言えず、可愛い我が子に振り回され、愛する嫁さんの愚痴を聞く。

仕事の責任、家族、家のローン。歳と共に背負うものは増える。それでもより良い未来を信じて、家族のため自分のため、そして誰かさんのために、日々会社で家庭で奮闘する。

今はこんなんだけど、俺はこんなもんじゃない。面白き事なきこの世を面白く。きっといつかやってやるんだ。

そんな姿を、いつしか維新に重ねていたのかもしれない。

 

実際、大阪維新の会は、そんな子育て現役世代の味方だ。そんな維新に、既得権益や理不尽の壁をぶち破ってほしかった。ドラマの半沢直樹のように、理不尽な仕打ちに「倍返し」とまではいかなくても、正々堂々、清廉潔白に戦い、姑息で卑怯な敵を倒し、最後には強大な闇のラスボスをも打ち負かす。そう願っていた。

でも、現実は厳しかった。半沢直樹みたいにはいかなかった。

 

報われない努力もあるのは分かってる。正しい者がいつも勝つ訳じゃないのも分かってる。

でも、大阪を思って正々堂々戦い負けた者が、何もできない者たちに、面白おかしく無責任に批判されている。確信犯的に誤報を流した新聞社は、何の責任も取らず、今日も変わらず意気揚々と維新叩きの偏向記事を垂れ流す。何も、変わらなかった。

それが、一番悔しい。

 

負けたら責任を取る。言い訳せず、潔く身を引く。最近そんな政治家がめっきり減った中、敗れた維新は清々しく、美しかった。同時に余計惜しいと思ってしまった。美しくなくてもいいから、勝って欲しかった。

立憲民主党のポスターは、ある意味正しかった。

都構想自体、賛否両論あるのは分かります。元から大阪市に住んでいた人からしたら、大阪市を無くしますと言われたら不安になるのも、分からないではない。その不安を払拭するだけの、大阪市民にとっての都構想のメリットを維新が十分にアピールできなかったのもあると思う。

 

しかし、二重行政を仕組み的に廃止し、無駄を無くして住民サービスを拡充する。今、松井吉村ツートップ体制で成功している姿を仕組み化し、大阪を東京みたいな魅力ある世界的大都市に発展させる。

そりゃ問題もあるだろう。新しいチャレンジには金もかかる。でも、シンプルにワクワクドキドキするじゃないか。前任者がこしらえた莫大な借金を返済し、天王寺や大阪城周りを劇的に美しくし、西成に星野リゾートを誘致し、万博をも誘致した維新なら、実現できるかも。そんな未来を、私も夢見ていた。

 

だけど、今回の否決で、大阪は発展のチャンスをまたも逃した。任期満了後、松井市長は政界を引退する。吉村知事も愛想を尽かして府政を去るだろう。一丁目一番地の看板政策を二度も否決された維新のモチベーションと求心力は低下し、解党するかもしれない。大阪市は自民共産公明が跋扈する伏魔殿に戻る。大阪の改革は10年遅れる。

いや改革どころか、元の「府市合わせ」の二重行政時代に逆戻りだ。世界的大都市どころか、他の政令指定都市以下だったあの頃、一部の公務員天下りだけが異常な厚遇を受け、無駄な箱モノで借金まみれ、天王寺や地下鉄は臭く汚い、笑いものだったあの横山ノック知事時代、太田房江知事時代に戻る。今も既に笑い物になってるかもしれないけど。そういや当の太田房江氏は今回の自民党大阪府連の会見にもバッチリ映ってましたね。面の皮は一体何センチあるんだろう。

 

住民投票後、敗れた松井代表は、シンプルに市民への感謝を述べた。一方、勝った大阪府連の代表は、だらだらと支援団体への感謝を述べた。どちらが誰を向いて政治をしているか、一目瞭然だ。

しかしこれが、今回大阪市民が出した、「大阪市を守りたい」という答えなのだ。

 

「大阪市にいらんことせんとってや、ホンマ」で物議を醸した、立憲民主党が作ったヒョウ柄おばさんの広告。分からないものには反対と言いつつ、いくら都構想を説明されても、そもそも聞かないし、理解しようともしない、変化を恐れる無関心な姿。しかし現実はあれこそが、大阪市民を象徴する姿だったのだ。皮肉にも、大阪市民自らがそう証明してしまった。f:id:elep-peace:20201103054421j:plain

https://news.livedoor.com/article/detail/19057699/

 

ともあれ、結果は出た。維新は負けた。都構想は頓挫した。

今後どうなっても、この結果の責任を負うのは、、紛れもない大阪市民だ。勿論、どうなるかは分からない。もしかしたら良くなるかもしれない。しかし、もはや知ったこっちゃない。そもそも私は大阪市民じゃない。大阪がどうなろうが、どうでもいい。

 

ただし、反対派が言ってた「終わったらノーサイド」には、素直に賛同できない。散々セコいことをしといて、虫が良すぎる。遺恨は残るだろう。

 

これまで恨み節を書いてきたけど、結局は、勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし、だ。負けた理由が必ずある。維新にはそこを反省検証してもらい、都構想を練り直し、あるいは諦め、今みたいに引き続き大阪をリードしてほしいと思います。。

おわりに。維新が教えてくれたこと。

ちくしょう、こんな世の中、面白くないぜ。

だけど、ふと思った。

今回負けてしまった、維新の会の人達。さぞ悔しいだろうけど、松井さんも吉村さんも、やり切った、悔いはないと言っていた。

世のため人のため、志を共にする仲間と挑戦し、今この瞬間を全力で突っ走る。結果はさておき、最高に充実してただろう。やりがいある瞬間だっただろう。毎日がワクワクドキドキだっただろう。

負けたとはいえ、そんなチャレンジができて、羨ましいな。素直にそう思った。アンチ維新の方の中には、それに対する嫉妬も混じってるのかもしれません。

 

男40歳、私もそんな体験をしたい。何かデッカいことに挑戦したい。世のため家族のため、何より自分のため。志を共にする仲間と出会い、全力で壁にぶつかってぶち破り、目標を達成したい。そして仲間とビールで乾杯したい。その時はいつものグリーンダヨじゃなく贅沢にプレミアムモルツで。それ以上の幸せってないよね。

金は大事だけど、金じゃない。金は後から付いてくるさきっと。

結果は大事だけど、結果じゃない。過程こそが大切なのさきっと。

 

俺も、挑戦してみよう。そんな気持ちにさせてもらえました。維新の皆様、お疲れ様でした。負けてしまったけど、これまで大阪にしてくれた功績は消えません。

 

ところで何しようかな。大阪維新の会に公認貰って出馬しようか。いや、松井さん吉村さんを見てたら、政治家は大変すぎる。割りに合わなさすぎる。大体そんな能力も顔もない。なら副業で年収一千万稼ぐとか。正直一千万位じゃワクワクドキドキはしないけど、これなら嫁さんの許可も得られるはずだ。小遣いは月二万も増えればいいや。

で何しようかな。というわけで、まだ見ぬ同志の皆様。お会いできる日を楽しみにしています。

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