木津川渡船場。大阪市内でジョギング中見つけた、レトロで無料のヴェネツィア風スポット。

大阪の街中で、ノスタルジックな船の旅を、無料で体験できる。

そんな秘密のスポットを、ジョギング中、偶然発見した。

木津川渡船場との出会い。

私はジョギングが好きだ。

ダイエットとマラソン大会の練習も兼ねているのだが、

1000円とIKOCAだけ持ち、遠くの知らない場所に、あてもなく走っていく。

そこで何か美味しいものを食べ、時には一杯飲み、電車で帰ってくる。

少なくともダイエットにはなっていないが、少しの練習、そしてストレス発散にはなる。

 

この日は、ハーフマラソンを翌週に控えていたので、「今日は21km走る！」と意気込み、なんとなく海の方へ。

レトロな工業地帯を走り抜け、この時点で14kmまで来ていた。

そして偶然発見した、木津川渡船場。

そのノスタルジックな外観に、思わず足を止めた。

 

昭和から時が止まったような、大阪の工業地帯。

その一角に突如現れた、なんとも哀愁漂う外観。

思わず、大人の冒険心がくすぐられる。

ドラクエで、未知の祠を見つけた時の気分だ。 

料金も、どこに行くかも分からない。そもそも営業しているのかも不明だ。

でも、先客が一人いるので、おそらく稼働しているだろう。

それに、法外な乗船料を取られたり、大阪湾に沈められることは、たぶんないだろう。

おそるおそる、乗り込むことを決意した。 

乗り場。目の前が木津川だ。

どうやら、この川を渡るための船場らしい。なんと無料とのことだ。

久しぶりに胸が高鳴った。

ドラクエで、初めて船を取って出発するときの気分だ。

ドキドキワクワクして、小舟に乗り込む。

出航。

ガーーーッという小船独特のエンジン音。大阪のノスタルジックな工業地帯の風景。

 

嫁さんが実家に帰っている間の、束の間の独身生活も、あとわずか。

風景を眺めながら、人生について、色々想いを巡らせる。ああ、なんて贅沢な時間の使い方なんだろう。

木津川の景色を見ながら、私はふと、以前新婚旅行で訪れた、水の都・ヴェネツィアを思い起こしていた。

 

完全に一致している。

無料でヴェネツィアを体験できる場所が、大阪市内にあるなんて。

お気楽ジョギングも、悪いもんじゃないな。

そう感慨にふける間もなく、あっという間に向こう岸に到着。

乗船時間は、2分弱だった。

 

向こう岸（北側）からの景色だ。

向こう岸の入口。

ちょっとした、非日常でプライスレスな体験だった。

人もいない分、ちょっと日常の喧騒を離れ、思いを巡らせたい方には、オススメの隠れ家的スポットだ。

そういう意味では、ヴェネツィアよりもいいと思う。 ヴェネツィアまた行きたいけど。 

 

木津川渡船場について。

詳細はコチラ。

www.city.osaka.lg.jp

場所はこの辺だ。

 拡大すると、この辺だ。

木津川渡船場。おススメです。

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その後。テンションが上がり、900円で大阪をプチ旅行。

ここからはおまけだ。

なんだかテンションが上がってきたので、そのまま走って、近くのIKEAに向かう。

この時点での走行距離は、16.5km。

 

そのままIKEAに突撃し、ホットドックを食べる。ドリンクセットで150円なり。

船に乗る前に飲んだカルピス150円と合わせ、残り700円。

汗ダラダラで、IKEAをひとしきり堪能。

 

なんだかテンションが上がってきたので、無料バスに乗り込んで難波に向かう。

大阪の景色を眺めながらバスに揺られて、難波到着。

 

なんだかテンションが上がってきたので、マラソン姿のまま、難波の戎橋大通りを闊歩。 

なんだかテンションが上がってきたので、マラソン姿のまま、金龍ラーメンに突撃。

ラーメンを食べる。

600円なり。残り100円。

十分、堪能した。さあ、帰るか。

 

電車代がない！！IKOCAのチャージがない！！

…とはならず、普通に無事帰宅。

おい、残り4.5kmは？

まあ、小雨が降ってたし…足痛いし…お腹いっぱいだし…

結局この日のジョギングの成果：

• ランニング距離：16.5km（途中船乗り休憩あり）
• 食べたもの：ホットドック、金龍ラーメン、カルピス

カロリー消費でいうと、トータル±０。下手すると赤字だ。

でもいい。船に乗り、バスに乗り、プライスレスな体験ができたのだから。