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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

誕生日前日にギックリ腰と腹痛に襲われ学んだこと

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誕生日前日、人生初のギックリ腰になった。

(一部食事どきにはよろしくない描写があります、自己責任でお願い致します)

4月8日。お釈迦様の誕生日。花金の朝。早く仕事を終わらせ、街に繰り出すぞ。いつもより目覚めがいい。

でも何だか腰が痛い気がする。いつもの軽いやつかな。しかし満員電車、満員バスで立ち続けるうちに、異変に気付く。収まるどころか、腰の痛さが増していく。バスが停止する揺れですらピキッと痛む。つかまり立ちがやっと。おまけに腹痛も併発。よりによってこんな時に。

バスを降りても腰痛と腹痛は増し続け、歩くことすら辛くなる。なんとか会社に到着し、這うようにトイレへ。便座に座り、用を足そうとした、その瞬間だった。

腰の真ん中らへんに、これまで経験したことのない激痛、身体が真っ二つに折れるんじゃないかと思うほどの鈍痛が、突如として襲ってきた。

思わず悶絶。額に脂汗が滲む。呼吸が荒くなる。

しかし腹痛も堪えてはくれない。それはそれ、これはこれでしょ。そう嘲笑わんばかりに、お腹の中から情け容赦無い攻撃を加える。腹の中の彼らは、早く出せと僕の尻を責め立てる。

腰痛と腹痛。さながらプー〇ンと習〇平。狂気のハーモニーが奏でる極限状態の中、僕は我慢しきれず、激痛に悶えながら用を足した。

ああ、出産ってこんな感じなのかな。全世界のママさん妊婦さんに激怒されそう。しかし経験したことのない激痛。外に人がいるのは分かっていたが、思わず唸り声が漏れ続ける。「ぐぅぅっっ…!うおぉぉっっ…!」今思えば、よく通報されなかったと思う。

 

ともあれ、まず腹痛は倒した。残るはこの未知の強敵を倒すのみ。ウンと気合を入れ、トイレットペーパーを取ろうとする。

しかし、全く動けない。紙を取るどころか、1mmでも動くと、腰から真っ二つに破壊されそうだ。北斗神拳で経絡秘孔を突かれたモヒカンの皆様も、こんな気持ちだったのかな。僕はもう死んでいるのか。

ああ、もうすぐ朝礼だ。作業着にも着替えないと。時間がない。どうしよう。誰かに助けを求めようか。

そんなことできるはずがない。下半身すっぽんぽんで尻も拭かずトイレで悶絶する41歳男性。そんな醜(臭)態を会社の人間に見られたら。解雇のみならず、迷惑防止条例違反での逮捕、そして離婚が待っている。

命に換えてでも、尻を拭かないといけない。でないと隣の新入社員の女の子に文字通り汚物扱いされ、臭ハラで訴えられる。

「ふぅ……うおおぉぉっっ!!」声をもらしながら、全身全霊、渾身の力を込め、手を伸ばし、紙を取る。激痛に耐えながら、尻を拭く。もはや外の人を気にする余裕はない。

さあ涙を拭いて、ズボンを履こう。しかしここで、恐ろしい事実に気づく。紙よりもズボンの方が遠いのだ。腰をかがめないと届かない。腰を屈めることは自殺行為。ならばと両足先を上げて手に近づけようとするが、これも実らない。

水揚げされた海老のように格闘すること五分。腰が限界突破し、精魂尽き果てた僕は、ズボンに両足を縛られたまま、とうとうトイレの床に座り込んでしまった。情けない姿に、思わず涙が浮かぶ。朝礼への参加はもはや絶望的な状況。

それでも試合を投げるわけにはいかない。海老戦法でのたうち回りつつ、ついにズボンを履ききった。

一連の戦闘を終え、トイレを出る。何だかレベルアップした気がする。その勢いで作業着に着替え、疲労困憊で上司のキラーマシンに電話。「すみません、会社には着いてます。腰が痛すぎて朝礼いけません」。トイレで悶絶してましたとは言えなかった。

這うように自席にたどり着き、やれやれと椅子に座ったその瞬間。またしてもあの激痛が襲ってきた。座ったまま動けず悶絶すること10分。朝礼から戻ってきたチームメイト達に取り囲まれる。

「俺も腰痛持ちだ。ゆっくりと、痛くない姿勢を探すんだ」と満面の笑みで話すキラーマシン。

「鍛えてないからっすよ!筋トレしましょう!」と突っ込む同僚マッスル氏。

「みんなでゾウベイ君をかついで医務室に運ぼう」との謎提案をするサボり爺さん。僕は神輿じゃないんです。

「…大変ですね…お大事になさってください…」と、ドン引き模様の新人の女の子。

皆、それぞれに心配してくれた。

何とか立ち上がったものの、恐怖で座れなくなった僕は、罰ゲームみたいに立ってPC作業をしていた。落ち着いたら行くから診てくださいと医務室に連絡。30分後、医務室の先生方がわざわざ席まで来てくれ、即席診察。

結果は、やはり「ギックリ腰」。名前はふざけているが、とんでもないやつ。痛み止めと湿布をもらう。安静せよ、酷くなったら病院に行けとのこと。スタンディングワークには限界があったので、仕事を諦め、嫁さんに迎えに来てもらい、すごすごと帰宅。

座れないのがこんなに辛いなんて。しかし夕方になり、ようやく座れるようになった。トイレも問題無し。まだくしゃみが地獄だけど、落ち着いたようでよかった。

 

しかし一体、なぜ突然こんなことになってしまったんだろうか。

そういや今日は4月8日だった。お釈迦様の誕生日。きっとこれは、お釈迦様からの警告メッセージに違いない。

お前はもう若くない。まずはダイエットせよ。お菓子を食うな。その腹を引っ込めよ。そして鍛えよ。痛風を恐れずランニングせよ。健全な精神は、健全な肉体に宿るのだ。

 

そして明日は4月9日。僕の42回目の誕生日。まさかギックリ腰で迎えることになろうとは。

42歳。どこからどう見てもおっさん。42そうになりながら、4ぬまで9るしむ。42たくなるほど、4じゅう9さい(始終臭い)。

今年は後厄。それさえ乗り切ればきっと、4あわせが9る。

そう信じ、お釈迦様からの警告を忘れず、ダイエットと筋トレを同時並行で進め、健康第一で過ごしたい。

汚い駄文を読んで下さり、ありがとうございます。