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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

鬼滅の刃と三浦春馬と加藤紗里で京大を再受験する夢を見た

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大学受験の夢は定期的に見る。特に2月のこの時期だと毎年。

大半が、舞台は高校の教室で、数学が間に合わないと焦っている夢。

あれから20年以上経つが、あの地獄は脳裏に焼き付いている。

しかし今回は、毛色が違った。

 

 

夢の中の私は、なぜか職場の畜生キラーマシン上司に、母校の大学の再受験を強要されていた。

昔一度落ちて、翌年なんとか受かったけど、結局大学院を中退して、懲りたはずなのに。また死ぬ思いをして、入り直せだなんて。

同じ学部学科に入っても意味ないのでは。そう言っても彼は、「本当にやめてもいいの?逃げたら後悔するよ!」の一点張り。

おまけに職場の居眠りジジイには、教材を借りパクされ、勉強の邪魔をされる始末。

 

そんなこんなで気がつくと、二次試験の受験会場、京大の工学部の教室にいた。

もちろんノー勉。それどころか共通テストを受けていないし、願書すら提出していない。だけど私はそこにいた。

 

一科目めは数学。

昔は得意科目だったが、今は微分が何かすら忘れている。しかしとにかく、解くしかない。全六問中、半分取れば合格だ。

問題を見て、驚いた。一問目から、傾向が大幅に変わっている。

 

第一問

(キーワードとして、鬼滅の刃、三浦春馬、加藤紗里など、エンタメ関連の単語が並んでいる。政治的な単語も混ざっている)

問1、これらのキーワードを用いて、1000文字で自由にストーリーを作れ。

問2、問1の物語を短歌にせよ。

 

二問め以降も同じ。微分積分の問題が一問あるが、あとは全部、文章を作れ歌を詠め問題。

 

なんやこれ。数学のテストだったよな。出題意図が謎すぎる。

まあ20年も経ってるんだ。数学界も大学入試業界も、年月とともに変わったんだろう。変化に対応せよ。そんな京大からのメッセージやね。

 

しかしこれはチャンスでもある。

鬼滅の刃は見たことない。でも数学オンリーよりは戦えるはず。今こそ普段クソブログで妄想駄文を垂れ流している経験を生かすときだ。

理系科目だけでなく文章力妄想力も備えたマルチな人材を求める。足りない知識は経験で補え。これもまた、京大からのメッセージやな。

 

よし、やってやる。ストーリーのベースは「ないたあかおに」でいこう。鬼つながりで。

悪戦苦闘の末、なんとか解答が完成。

概要はこうだ。

 

主人公は三浦春馬さん演じる、政権与党の若手ホープ。

鬼のように切れ味鋭い発言が武器だが、それはひそかに隠し持つ、先祖代々の禁断のナイフ「鬼滅の刃」のおかげだった。

そんな秘密を抱えながも、総理を目指し、与野党やメディアと戦う日々。

中でも最大の敵は、加藤紗里さん演じる白スーツの野党党首。通称白鬼。

三浦さんと白鬼は、まさに水と油。

だが実は、白鬼は某国のスパイだった。某国の独裁者に、家族を人質に取られていたのだ。

白鬼は三浦さんの鬼滅の刃の存在を知り、バラして議員辞職させると脅す。

しかし三浦さんもまた、鬼滅の刃の超能力により、白鬼が某国のスパイだと見抜いていた。

それをバラし議員辞職させると、逆に脅し返す。

互いの秘密と議員の地位を守るため、二人は共闘を決意。

三浦さんの心の鬼滅の刃と白鬼の逆スパイ作戦で、愉快痛快大冒険、魑魅魍魎との死闘の末、ついに某国の独裁者を撃ち倒す。

三浦さんは晴れて総理になり、白鬼は晴れて母国に凱旋。

ハッピーエンド。そんな世界線。

 

なんとか書けた。でも、凡庸だ。いかにも誘導に乗っかりました的な。

 

大人の用意したレールに乗り、期待されている答えを書くのが正解なのか。

それとも、レールをぶち壊し、ぶっ飛んだアイデアを出さないとダメなのか。

自分は、レールに乗ることも、ぶっ壊すこともできない。

 

というか、周りの受験生も、普通にこれくらい書けてるだろう。

いや、日々学校や予備校で予想問題をこなし、修練を積んで今日ここにいるはず。

はるかに素晴らしく面白い文章と短歌を書いているに違いない。

自分はなんてつまらん人間なんだ。センスもなければ努力もしていない。思わず身悶えした。

 

でもあと五問残っている。落ち込んでいる時間はない。よし続いて第二問は…?いや、短歌がまだだった…ああ時間が足りない…

 

ふっと舞台が変わり、試験が終わった場面。

会場を後にするとき、名物の時計台が見えた。ああ、20数年前もこうして時計台を眺めたっけ。これが最後になるかもしれないとの思いで。そして落ちたっけ。

一年後せっかく受かったのに、燃え尽き、結局大学にはまともに行かなかった。

 

どうせ受かっても落ちても、お前はここに来ないだろう。

お前の居場所は、ここにはないぞ。

厳然と佇む時計台に、そう言われた気がした。

f:id:elep-peace:20210219072501j:image

https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/facilities/photo/list/clocktower

 

そこで、目が覚めた。

この夢はどんな意味があるんだろうか。

 

あれから20年経ち、朝から満員電車の中でこんなクソ駄文を書き散らし、恥を晒すしかできなくなった、哀れな中年男性。

 

受験生の皆様へ。

こんな大人にならないために、あともう少し、最後まで駆け抜けて下さい。

大丈夫、実際は試験範囲内からしか問題は出ない。今はまだ、大人たちは意地悪しない。安心して全身全霊、ぶつかって下さい。

風邪に気をつけて下さいね。春はもうすぐです。今年もし落ちても、人生の春はいつか必ず来るよ。多分ね。