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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

畜生キラーマシン上司に褒められて一瞬だけ恋に落ちた話。

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クリスマスイブに、上司との面談があった。

いつもの彼は、設計の鬼。正論の化け物。ミスターロジハラ。まさに冷酷無比なキラーマシン。

味方になれば頼もしいが、敵になると最悪。まあロジックなき設計なんてただの夢物語なので、それが正しい姿なんだけど。

そんな畜生上司が、珍しく私の仕事振りを褒めてくれた。

最近、本当頼もしくなってきたね。なんかクスリでも打ってる?舌も滑らかに、高い評価をしてくれた。

手応えは感じてたけど、正直、とても嬉しかった。見てくれていたんだ。涙が出そうだった。

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転職して早7年。異業種で未経験の仕事に戸惑い、キャリアなきキャリア採用だとバカにされ、ああ失敗だ辞めたい、毎日そう思ってたあの頃。

出世はもちろん、やる気もなくなり、金さえ貰えばあとは知らん、そう腐ってたときもあった。評価も芳しくなかっただろう。

 

そして今の上司になって3年。何度も修羅場に放り込まれ、爆弾案件をぶん投げられた。できるわけないだろこのクソキラーマシンめ。絞め落としてやろうか。そう思ったことは数知れない。

 

でも任せるとこは任せてくれる。責任取るとこは取ってくれる。ごくごく稀に褒めてくれる。なんとかこなしていくうちに、自分でもようやく手応えが出てきた。

最初は理不尽パワハラの権化だった周りのDQNやヤクザ達も、あの畜生にやられながらもコイツは踏ん張ってるなと思ってくれたのか、関係は良好になっていった。

苦しかった時期は過ぎ、ようやくいい循環に乗れた。苦しいのは苦しいんだけど、楽しい苦しさだ。

いちばんは、気持ちの変化だった。

どうせ逃げられないんだから、楽しく働こう。カッコつけてもしゃーない。案外誰も分かってない。基本を丁寧に押さえていけば何とかなる。一生懸命やって、ダメならせめて前向きに倒れよう。あとは俺のせいじゃない、この畜生上司のせいだ。

そういう気持ちになれた。ようやく会社や仕事に慣れただけ、なのかもしれないけど。

 

ああ、ありがとうございます。よし、これからも前向きに頑張るぞ。マイホーム、家族、ローン、とにかく稼ぐしかないんだ。この前ぶっつけ受験したTOEICでもなんとか昇進ボーダーは超えた。来年こそは満を持して、あれほど忌み嫌ってた管理職試験にチャレンジしようかな。

 

そんな気持ちで昨日は帰った。いいクリスマスイブだった。

 

そして今日。

畜生上司は、結局いつも通り畜生だった。設計DRという怒涛のロジハラ公開処刑。彼はいつもの斬れ味抜群ツッコミ。他人の検討不足や失敗までもお前のせい、そう全身を切り刻まれる。

ああ、昨日はとんだ思い違いをしていた。やっぱり畜生は畜生なんだ。あのときの幸せな気持ちを返してくれ。

 

でも今の私は違う。昨日褒めてくれたから。ごく稀にもらえるその言葉を糧に、私は頑張れるのだ。ツンツンツンツンデレツンの畜生上司。99%叱られても、1%の褒め言葉で頑張れるんです。だって私社畜ですから。むしろロジハラやツン斬りすら、心地よい。これもう恋やん。

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https://lovelyherb.tistory.com/m/4340

※実際のイメージとは異なる場合があります。

 

斬られるのは自分が至らないから。そして斬ってくれるのはまだ期待してくれているから。

次回こそ完璧にロジハラ返ししてやるぞ。そう前向きに捉え、今日も頑張りました。

 

とりあえず週末。仕事納めまであと1日。頑張りmath。