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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

【後編】【難波】4日間の独身生活最終日。クラブ、ゲームバー、エステマッサージ初体験。カンガルーのボールペンが僕を夢から覚ました。

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妻不在の独身GW、運命の最終日、4日目。

普段できない、やったことのないことをやらかそう。

(前編はコチラです↓)

www.elep-peace.com

 3日間で既に軍資金2万の半分以上を使い果たし、おまけに前日朝帰りで寝不足。

「普段できない、やったことのないこと」は、何一つ実行できていない。

この日が勝負だ。私は眠い目をこすりつつ仕事を捌き、家で着替え、巨人の連敗が13で止まったことに舌打ちをし、魔都・難波に向かった。 

泣いても笑っても最終日。やっときゃよかったという後悔はしたくない。

私には2つ、是非とも体験したいところがあった。それは、クラブ(音楽のほう)と、高級マッサージ(ピンクじゃないほう)。

どちらも深夜だ。それまでの時間をどう過ごすか。私はかつての戦友のひとり、Yを召喚し、クラブの情報をヒアリングすることにした。

 

久しぶりの週末難波を、かつての戦友と闊歩するのはいいものだ。いつものように、大いに飲み、大いに語る。しかし、聞くとYはクラブが苦手だという。学生時代行ったけど、チャラ男とチャラ子のノリと勢いに、なすすべもなく退散したとか。

その圧倒的な突破力で「重戦車」「ヴィエリ」と呼ばれたYでさえ、歯が立たないのか。なんて恐ろしいところなんだ。にわかに不安がこみ上げた。

結局、終電までYと飲み続けた。だめだ、このままでは、またしてもいつもどおりだ。

「帰りましょうか、zohさん」「いや、私は残る。やり残したことがあるから」「分かりました、健闘を祈る」

固く握手を交わすと、私は難波に向かうYを見送り、いざ魑魅魍魎が蠢く宗右衛門町へ向かった。もう後戻りはできない。

クラブ「シュバル」

第一の目的地は、クラブ「シュバル」。

cheval-osaka.com

行くのは怖いが、せっかくなので見るだけでも。ということでやってきた。ミナミで一番盛り上がっているらしいクラブらしいからだ。

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さすがミナミNo.1クラブとあって、すごい行列。

入りたい、でも怖い、入りたい、でも…熊のようにウロウロ徘徊しつつ悩むこと数十分。ふと、脳裏にある映像が浮かんだ。

シュバルの中で一人、勇気を出して女の子に声をかけるも誰からも相手にされない。

別に凹んでないよ、キョドってないよアピールするために、音楽に合わせて公園の鳩みたいに首を振りながら、盛り上がる男女を恨めし気にチラ見して、

店の隅でよくわからない酒を、一人寂しくチビチビ飲む。

「ちょ、おっさん、そこどいて!俺ら盛り上がってるからwww」あっ、はい、、、すいません!」「何あのおっさん、超ウケルんだけどwww」

そんな近未来の地獄絵図が、鮮明に見えた。

「まあ、また今度誰かと来ればいいか…」

結局、一人で行く勇気がなく、すごすご退散。

ああ、また行けなかったよクラブ、、、単にビビりすぎなんですけども。

誰か心優しい方、できれば女性の方、可哀そうな変態おじさんをクラブに連れて行ってください。むしろ妻と来るかもしれません汗

ゲームバー「peegee」

ヘタレてシュバルに行けず、喧噪する若者たちを眺めながらぼーっとしていると、とある看板が目に入った。

「寝転がりながらゲームができるバー、peegee(ピージー)。499円/hから」

なんとも魅力的。うん。俺はこっちの方が合ってそうだ。しかも場所は、シュバルの対面のビル。これはいくしかないでしょう。というわけで、気を取り直して突撃。

gamebarshinsaibashi.com

入口外観。一見怪しげだが中は明るくて健全(店内の写真撮影はNG)。

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 フロアは2階あり、寝そべりながらゲームができる。というか音さえ気にしなければ横になってゆっくり寝れる。SFCや64、PSなどのゲームが充実。

しかも、499円/hでソフトドリンクとカレーが食べ飲み放題。満喫よりもこっちの方がいいんじゃないかと思うくらい。実際私の近くでは、女子三人がボードゲームに興じていた。

私は2階にのそのそ上がり、スーファミのスーパーマリオワールド(ヨッシーのやつ)と、元祖F-ZEROをプレイ。腕は多少衰えたが、練習すればまだまだ若いもんには負けなさそうだ。

 

このまま朝までここにいてもよかったのだが、この後大事な予定があったので1時間でアウト。帰り際、スタッフさんと話し、今度何かしら対決しましょうと約束を交わした。ゲームの充実度、雰囲気、スタッフさんの対応などどれも素晴らしい。満足して店を出た。

 

高級エステマッサージ「EXESPA」

 ゲームバーを中座しても達成したかった目的。それは、高級マッサージだ。

高級マッサージといっても、いわゆるピンク系のものではない。真っ当なやつだ。そう、エステだ。

exe-spa-s.com

エステ・マッサージ。この私が、この顔で、エステ。まさに普段できなくて法と倫理に抵触しない初体験シリーズの締めにふさわしいではないか。妻に言ったらさすがに怒られるかもしれない。己の分をわきまえよと。

 

とにかく、きっかけは某SNS。一体どんな空間なのだろう。たまに行く中国人のオバちゃんがやってくれる2980円のところと、何が違うのだろうか。ピンクじゃないんだよな本当に。身ぐるみはがされたりしないだろうか。自分の目で確かめないと気が済まない。

予約が取れたのは、AM2:00だったので、それまでゲームバー等で時間をつぶしてたというわけだ。

というわけで、いざエステ・マッサージ「EXESPA」へ。場所はシュバルやピージーの近くだ。

 

入口外観。既に高級感、異世界感が漂う。明らかに私みたいなカッペがくるところではなさそうだ。男性客が6~7割(おそらく夜の世界の方々)との情報を某SNSでもらってたが、大丈夫なのか。しかし意を決して入店。深夜2時にエステに行くおっさんエンジニアもなかなかいないだろうと、ちょっと悦に入る。

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店内は、とにかくゴージャス。スタッフのお姉さんたちは、みんな美人でスタイルも抜群。繰り返す、ここはピンクな店ではない。くれぐれも蛮行には注意せよ。と自分に再認識させる。

費用の方だが、初回限定であれこれ合わせて60分マッサージ(アロマトリートメント)で計8000円。値段の方もゴージャスだ。

マッサージやアロマの種類について説明してもらったが、普段使う設計用語の10倍難解だったので、とにかく疲れと偏頭痛の取れるやつをリクエスト。

この時点で、軍資金の2万は底をついていた。迷った挙句、究極奥義・楽天カードマンを召喚。川平慈英さんがネオン瞬く夜の宗右衛門町に降臨し、準備は整った。思い切り癒してもらおう。

 

個室に通される。担当のアヤさんは、笑い声が素敵な、スタイル抜群の美人。笑い上戸(ゲラ?)で、愛想もいい。実は、シュバルの存在を教えてくれたのも彼女だったりする。

マッサージ前にシャワーを浴びる。なんかオシャレなガウンに着替える。とにかく、接客がきめ細かい。そして室内空間の癒しムードがすごい。なるほど、これがエステなのか。

いよいよマッサージが始まる。アヤさんのトークも相まって、たまにこしょばいけど、ふわふわ心地いい。だんだん身体が浮いているような感覚になってきた。

 

ふと、着替えた紙のパンツの両側面を、アヤさんがハサミでチョキチョキ切り出した。

あっ、アヤさんそんな!私には妻がいるんですよ、それでもいいのですか!?

などと妄想しているうちにも、施術は進行する。

 

アヤさんいわく、私はとにかく、むくんでいるそうだ。そのため、リンパなるものを流して毒を出しているそうだ。リンパ。何なんだろうリンパ。分かったような分からないような、不思議な魔法の言葉リンパ。良く分からんけどまあ気持ちいいから、いいことをされてるんだろう。

 

むくみの原因は酒、油、そのほか諸々。対策は、とにかく水をたくさん飲んで、バナナや野菜をたくさん食って、油物は控え、運動して。。だったような気がする。この辺から気持ちよすぎて、そして昨日からの寝不足で、記憶が曖昧なのだ。気が付くと、爆睡してしまっていた。寝てるときイビキとかかいてなかっただろうか。恐ろしくて聞けなかった。

 

あっという間の、至福の60分だった。リンパが流れ、自分がいい男になった気がした。ギラギラした宗右衛門町までがどこか爽やかに見える。ありがとうアヤさん。癒されましたよ本当に。今度、僕と一緒にシュバルに、、いや、何でもないです。星が綺麗ですね。

 

店を出ると、もう午前4時過ぎ。しかしミナミは眠らない。

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チョコボという店名に惹かれるあたり、まだまだ自分も捨てたもんじゃないと思える。

 

これで、束の間の独身ライフも終わりだ。寂しさと切なさが胸にこみ上げる。帰るべき場所に、帰らなければいけない。まるで名作「ローマの休日」のアン王妃の心境だ。心も財布もすっからかんだ。燃え尽きた。だが、シュバルはいけなかったけど、この4日間、やれることはすべてやり切った。

私は眠気をこらえ、家に辿り着き、布団に倒れこんだ。

 

そして日常へ。妻の一発回答。

昼、目が覚めると、妻はもう帰宅していた。

はっきりと、私の夢も終わったことが分かった。

妻もオーストラリアを満喫してきたようだ。私みたいな馬鹿な過ごし方は、まさかしていないだろう。いや、仮に過ごしていたとしても、全然問題ない。ていうか、私には何も言う資格はない。

妻は、お土産をくれた。

Tシャツと、サッカーオーストラリア代表のレプリカユニフォーム。

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ロシアW杯行きの切符をかけて、サッカー日本代表が8月にオーストラリアとの大一番を控えているのを知ってのことか。私に当日、これを着てスポーツバーでオーストラリアを応援しろというのか。無事店を出られる自信はないが、ありがたい。

 

そして極めつけはこれ。「なんか現地ならではの面白いもの買ってきて」という私のリクエストへの、妻の一発回答。カンガルーのボールペン。

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ボタンを押すと、カンガルーがパンチを繰り出す。

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ボールペンの色が変わるとか、そんな機能は一切ない。ただ、パンチをするだけ。おかげで、ペンを持ちにくい。

さらに、字を書くと、なんとペンが光る。おかげで、字を書きにくい。

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使い勝手を犠牲にしてパンチや光を織り込んだ製作者の魂に拍手。無駄を武器に変換するこの発想、エンジニアの端くれとして見習いたい。何と言っても、このシュールな面構えが最高だ。気に入った。120点だ。

 

こうして、私の4日にわたる激動の独身ライフは幕を閉じた。

たまにはいいものだ。できることなら、毎日やりたい。そう、できることならば。。。

 

週明け。

またいつもの仕事。いつもの日常。

でも以前とはどこか違い、心に余裕がある。ゲームバー開拓。シュバルへのリベンジ心。そして流れたリンパ。

この4日間が私を少し成長させてくれたようだ。

ありがとうミナミ。ありがとうアヤさん。そしてありがとう出会った方々。

 

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