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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

エルトゥールル号の悲劇に想いを馳せる。紀伊大島のトルコ記念館訪問記。

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和歌山・南紀で綺麗な海に癒される旅、後半。

潮岬でふと思い立ち、紀伊大島のトルコ記念館で、大人の社会科見学をしてきました。

 

潮岬の絶景。灯台でエルトゥールル館に出会う。

やってきました、本州最南端の地、潮岬。

でかい船がたくさん。ここまで来ると、海の雰囲気も違う。

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 いつ来ても、草原と海のコントラストが素晴らしい。そして風が気持ちいい。

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左の建物は、無料の休憩所&案内所。

串本町の歴史を勉強しつつ、何より涼しいところでこんな景色が見れる。

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潮岬灯台。

でかい凧を上げようと奮闘している集団に遭遇。結局成功したのだろうか。うまく上がったと思いたい。f:id:elep-peace:20170912005158j:plain 灯台の下には、エルトュールル館が。映画「海難1890」の展示も少しあった。無料です。

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「海難1890」は、まだ見たことがない。だけど、昔、学校で習った記憶がある。

トルコのエルトゥールル号が串本の海で沈没して、日本人が一生懸命救助をしたこと。

その後のイランイラク戦争時に、トルコが日本にそのときの恩返しをしてくれたこと。

詳しくはこちら。

matome.naver.jp

色々見てみると、潮岬の近くの紀伊大島に、トルコ記念館があるらしい。

よし、ここはひとつ、大人の社会科見学をしてみようか。

というわけで、ワクワクを抑えきれず、紀伊大島にやってきました。

 

トルコ記念館で、エルトゥールル号の悲劇に想いを馳せる。

 潮岬から車で20分ほど。やってきました、紀伊大島。

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携帯の充電は忘れずに。汗

 駐車場から少し歩くと、見えてきました、トルコ記念館

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入場料500円なり。こじんまりしてて、サクッと見れます。

 写真を撮り忘れたけど、当時の歴史的背景や事故に至る経緯。当時の生々しい記録や日記。そして数々の遺品。大きな鍋や、銃やガラスなど。生存者はわずか69名。死者・行方不明者は、司令官のオスマン・パシャを含む587人。大変な事故だったんだと、改めて痛感させられます。

エルトゥールル号遭難事件 - Wikipedia

 

トルコ記念館の窓、屋上の展望台から、当時の事故現場も見えます。

この写真中央奥あたりの岩に激突したんだそう。

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ごつごつした岩と、激しい荒波。

127年前では、救助活動もさぞ命がけだったことだろう。

言葉も通じない中、自分たちの非常食まで差し出し、必死で救助活動に当たった先人たちに、畏敬の念を抱かずにはいられません。

トルコ記念館とトルコ軍艦エルトゥールル号遭難慰霊碑

 

記念館を出て少し歩くと、慰霊碑が見えてきた。f:id:elep-peace:20170912001157j:plain

 事故現場付近の海を、静かに見下ろす慰霊碑。f:id:elep-peace:20170912001302j:plain

波は激しいが、127年前の大事故が嘘のように、海はとても綺麗だった。

遥か遠い異国の海で、無念の死を遂げた犠牲者たちは、天国で何を思うのだろう。

どうぞ安らかに。

 

すぐ先には、樫野埼灯台

手前の像は、トルコ共和国の初代大統領、ムスタファ・ケマル・アタテュルク

昔習った世界史で、名前だけは憶えていたが、こんなところでお会いできるとは。

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昭和初期、先ほどの慰霊碑を昭和天皇が訪れられたのを聞き、感謝の意から慰霊碑の改築を命じたそうだ。トルコが出資し、和歌山県が設計を委託され、今の立派な姿になったとか。今でも慰霊祭が行われているようですね。

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像に刻まれたメッセージは、「YUATTA SULH CIHANDA SULH(国に平和を 世界に平和を)」。

トルコ語は分からないが、SULH=平和で間違いなさそうだ。

今の混乱を極める中東、世界情勢を見て、彼は何を思うのだろうか。

ムスタファ・ケマル・アタテュルク - Wikipedia

 

途中、昭和天皇が来られたときの碑がひっそり建っていた。昭和4年だそうだ。

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 せっかくなので、灯台に上ってみる。

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 樫野埼灯台からの眺めは抜群。

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 灯台のふもとからの眺めも抜群。

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人もまばらで、海風の中、波の音だけが聞こえてくる、静かで素晴らしい時間。

大人の社会科見学では、歴史上の人物たちに、しんみりと思いを馳せてばかりでした。

 

トルコグッズのショッピング。

道中、いくつかトルコグッズの店がありました。

無数の絨毯と、壁の青い目ん玉みたいなお守りが印象的。

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ふらっと立ち寄ったお土産屋さん&トルコアイス店。

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中はこんな感じ。奥でアイスも食べられます。

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戦利品。ナベ敷きと、トルコ流お守り付きキーホルダー。

私はアジアン雑貨にめっぽう弱い。

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今は危険だけど、平和になったら、イスタンブールは是非行ってみたい。

おわりに。

人生に少し疲れたとき。少し立ち止まって、考え事をしたいとき。そして大人の社会科見学をしたいとき。

潮岬、紀伊大島の美しい海と、トルコ記念館たちが、優しく迎えてくれるはずです。

せっかくなので、「海難1890」も見てみたいと思います。

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