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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

子供の頃の、台風の想い出3選。

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大人になった今では、恐ろしく迷惑以外の何物でもない、台風。

でも、子供の頃は、不謹慎ながら、不思議とワクワクしたものでした。

そんな想い出を振り返ってみることにします。

 

子供の頃の、台風の想い出3選。

1.学校が休みになって喜ぶ。

 

子供の頃、暴風警報が出ると、小学校は休校、中学高校は自宅待機だった。

朝、連絡網でその連絡を聞き、よっしゃー!とガッツポーズをしたのは、おそらく私だけではないはずだ。

小学校時代、大雨洪水警報だけで暴風警報のでない台風は、ただ雨を降らせ外で遊べなくする「使えない奴」だった。

さっさと温帯低気圧になって消え失せろと。我ながら本当に不謹慎なクソガキだった。

 

ちなみに大人になった今、たとえ暴風警報が出ても会社は休みにならない。

早々に退社などできるはずもなく、台風が過ぎ去るまで会社で仕事をしながら待機させられる。

いっそのこと、台風がこの会社を吹き飛ばしてくれないかと、本気で祈る。

大人になっても、不謹慎なクソ野郎っぷりは変わっていないようだ。

 

2.親父が家じゅうの窓に板を打ち付ける。

子供の頃、伊勢湾台風や第二室戸台風を体験した親父。

水が浸入し、家が吹き飛ばないよう、家族全員で必死で家の扉を押さえつけていたそうだ。

そのときのトラウマは相当なものだったのだろう。

今でも、親父は台風が来るたびに、どこからか大量の土嚢を準備し、家じゅうの窓にでっかい板を打ち付ける。

家じゅうは真っ暗になり、まるで戦時中空襲に備える防空壕のようだ。

たとえ台風が直撃しなくても、既に勢力が弱まっていても、親父が手を抜くことはない。

その姿を見て、毎回母親は失笑する。ああまたこの季節がやってきたなと

母だけではなく、きっと近所でも噂になっていただろう。さながら秋の風物詩だ。

それでも親父はやめなかった。「馬鹿野郎、お前らは台風の怖さを知らない」と言いながら。

今回もきっと、実家では恒例の儀式が行われていただろう。

今では少しだけ親父の気持ちがわかる気がする。先祖代々受け継いだ家を守らなければならないから。

だから、お願いだ親父。台風が来たからと言って、田んぼの様子を見に行くと言い出さないでくれ。家を守っても親父が流されたらシャレにもならない。

 

3.弟が気を溜め始める。

台風が近づくにつれ、風が強くなり、落ち葉が舞い始める。

そんな中、テンションが上がりきってしまったのだろう。母親の制止を振り切り、いきなり上半身裸になって、庭に飛び出していった弟(当時小学生)。

次の瞬間、

「ハァァーーーーーーーーー!!!」

彼は気を溜め始めた。

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木の葉が舞い、みるみるうちに戦闘力が上がっていく。

「6000…7000…馬鹿な、まだ上がっている!」

妹が震える声で言う。「一体奴の戦闘力は…?」

「8000以上だ…!」

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打ち付けられた窓の隙間から、弟が叫んでいるのが見える。

「かぁーーーーーー!!」「めぇーーーーーー!!」

まずい。奴はあれを撃つ気だ。

「はぁーーーーーー!!」「めぇーーーーーー!!」

まずい。このままでは家が吹き飛ぶ…!

しかも奴は界王拳3倍のようだ!こっちも急いでギャリック砲で対抗しないと…!

「何してるの!!」

背後にとてつもない気を感じて振り返ると、そこには母親が鬼の形相で立っていた。

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これはいかん。53万どころのさわぎじゃない。どうやっても勝てる相手じゃない。

弟はかめはめ波を打つことなく、おとなしく家に戻ってきた。

 

母親が止めなければ、きっと弟はあの時、かめはめ波を打てていただろう。そうでなくても、何かしら出ただろう。たぶんだと思うが。

きっと弟は、かめはめ波を台風に打ちこみ、日本を救おうとしていたんだ。

そんな弟も、今は2児の父親だ。

甥っ子・悟飯はきっと今頃、スーパーサイヤ人になって、台風と戦っていることだろう。

※画像はこちらから拝借させて頂きました:

おわりに。

不謹慎ネタですみませんでした。

今回もどうか、台風で被害が出ませんように。そして皆様が無事でありますように。

 

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