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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

浅田真央さんの感動プログラム演技5選+おまけ。ありがとう、そしてお疲れ様。

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先日、女子フィギュアスケートの浅田真央選手が引退発表を行いました。

寂しい気持ちもあるが、心から、感動をありがとう、本当にお疲れ様と言いたいです。

改めて、彼女の演技マイベスト5を、少々横道にそれつつ挙げてみたいと思います。(TOP画像はこちらから拝借しました:http://pinky-media.jp/I0001484

 

5位  「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)/2005 GPファイナル フリー 

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浅田真央の名を世界中に知らしめた、衝撃の演技。

このときシニア大会2戦目で、弱冠15歳。しかし、天賦の才能と怖いもの知らずの勢いで、当時の世界女王イリーナ・スルツカヤ、荒川静香らを抑え、世界女王に。すごすぎます。

2006年トリノ五輪では、年齢基準にわずか87日足りずに参加できず。そのトリノで日本にフィギュア初の金メダルをもたらしたのは、荒川静香でした。

あのときもし、浅田真央がトリノに参加できていれば、当たり前のように金メダルを獲ってたのかもしれません。しかし、この後の様々なドラマは生まれなかったでしょう。浅田真央ファンとしては、複雑な気持ちです。

 

4位  「仮面舞踏会」(ハチャトゥリアン)/2008 全日本フィギュア フリー

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 浅田真央最強時代を象徴するプログラム。

上の動画は全日本で三連覇を達成した時のもの。ただただ素晴らしい。強い。この後のグランプリファイナルは、宿敵キム・ヨナの母国、韓国で行われた完全アウェーだったが、このプログラムで国際大会では女子史上初となる2度のトリプルアクセルに成功。逆境をはねのけ見事優勝を飾った。個人的には、このときの浅田真央が、本当に最強だったと思います。「仮面舞踏会」は、浅田真央のプログラムでは一番好きな曲です。

 バンクーバー五輪でのSP。宿敵・キムヨナへの異常な高得点。

ちなみに、この曲はバンクーバー五輪のSPでも使われます。

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浅田真央はまさに完璧な演技を見せます。得点は73.78点。

しかし、ライバルのキム・ヨナが、なんとそれを5点以上上回る78.50点。この「あり得ない」「不可解な」高得点は、世界中で物議を醸しました。今見比べても、明らかにおかしいです。浅田真央が勝ってるか、百万歩譲っても五分五分です。

ぼちぼち生きてます 解説者を凍らせた瞬間…バンクーバーの78.50

このSPでの5点以上のビハインドが、次のフリーで浅田真央に大きなプレッシャーを与えたのは、想像に難くありません。

フジテレビの露骨で執拗な「真央下げ、ヨナ上げ」偏向報道

そして、本来味方であるはずのフジテレビからも、露骨で執拗な「真央下げ、ヨナ上げ」の嫌がらせともとれる偏向報道を受けます。今見ても本当にひどい。フジテレビが韓国から何らかの働きかけを受けたとしか思えないです。金のためなら国やスターをも簡単に売るということでしょう。(詳細はこちら)

ameblo.jp

 

2002日韓W杯、2006WBCなど、スポーツ大会に政治を持ち込み、時に審判の買収、マスコミの買収、疑惑の判定を生み出してきた韓国。当然、キム・ヨナに対しても「審判を味方につけた、憎たらしいほど強いヒール」のイメージが拭えませんでした。恥ずかしい話、当時はキムヨナが転倒するよう心の中でこっそり祈り、彼女がジャンプを決めるたびにチッと舌打ちをしたものです。決してキム・ヨナが憎いのではありません。嫌いだったのは、キムヨナを不自然に推し、なんとか勝たせようとする周りの黒い人間たち。キムヨナもある意味被害者ですし、彼女の総合力、安定感は金メダルに値したと思います。しかし、何より、ただ、浅田真央が好きで、浅田真央に勝ってほしかったのです。

 

3位  前奏曲「鐘」(ラフマニノフ) /2009 バンクーバー五輪最終選考

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バンクーバー銀のフリーは、その後のインタビュー含め、辛くて可哀想で見てられなかったので、あえて外しました。。が、一応置いておきますね。

2010バンクーバー五輪フリーの演技も。

浅田真央 Vancouver 2010 FS NBC 別アングル by 名無し スポーツ/動画 - ニコニコ動画

演技もそうですが、真央ちゃんのこのインタビューに涙しました。

浅田真央選手の涙。

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インタビュアーの優しい口調と、悔しさをこらえ健気にインタビューに応える彼女の姿が痛々しくて、胸に刺さります。。

先ほど述べた、SPでのライバルのキム・ヨナへの理解しがたい高得点。フジテレビの嫌がらせともとれる「真央下げ、ヨナ上げ」偏向報道。

 

ややもすると得点的には「苦労の割に報われない」トリプルアクセルにこだわり挑戦し続けた彼女。色々言いたいことはあったに違いありません。でも、インタビューでも、そんな言い訳を一切せず、気丈に話す彼女の姿に、トップアスリートとしてのプライドと強さを感じました。

 

2位 「ノクターン 第2番変ホ長調 作品9の2」(ショパン)/2014 世界選手権 SP 

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 失意と感動のソチ五輪のあとの、さいたまでの世界選手権。ソチでまさかの16位と失速し、呆然自失になったあの痛々しい姿。期待と不安の交錯する日本のファンの前で、彼女は、ソチの悔しさを取り返してお釣りがくるような、本来の美しく完璧な「ノクターン」を披露してくれました。

得点は、女子SPの歴代世界最高得点(バンクーバーでキムヨナが出した、「あの」78.50点です)を更新する、78.66点。その後フリーでも得点を伸ばし(1位に動画あり)、今大会合計216.69点で4年ぶり3度目の優勝を果たします。

何よりうれしかったのは、真央ちゃんスマイルが戻ったこと。演技終了後の彼女の柔らかく優しい笑顔。得点を見た時の「あ~よかった」と浮かべた安堵の表情。とても印象的です。

 

1位  「ピアノ協奏曲第2番」(ラフマニノフ)/2014  ソチ五輪  フリー 

【日本語実況ver】※音がたまに途切れるのが玉に瑕です

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【アメリカNBCver】

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1位はこれ以外ないでしょう。もはや伝説となった、説明不要のプログラム。極端に言えば、これまでの彼女の栄光や悲運は、全てこの感動的な演技のためにあったと言っても、過言ではないと思います。

バンクーバーでの悔し涙の銀メダルから四年。集大成と位置づけ悲願の金メダルを目指して臨んだソチ五輪。

しかし、前日のSPでまさかの16位に沈んでしまい、そこからわずか一夜。金どころかメダルの可能性が潰え、そもそも演技ができるのか?棄権してしまうのでは?との声もあった中、翌日のフリー。そこで浅田真央は、真価を発揮します。

トリプルアクセルはじめ6種類の3回転ジャンプ8つをすべて成功。鬼気迫るステップシークエンス。美しく力強い完璧な、神がかった演技。そして終了後の彼女の涙。「これが浅田…真央です」と声を詰まらせるアナウンサー。感無量の表情を浮かべる佐藤コーチ。142.71点で自己ベストを叩き出しながらも、キスアンドクライで少し笑って申し訳なさそうにペコッとする姿。何回見直しても、本当に涙が出ます。

 

この振付を担当したのは、かつて彼女のコーチも務めた、タチアナ・タラソワ。

解説を務めたタラソワ氏でしたが、この演技を見て、解説そっちのけで涙ながらに彼女への想いを語っています。(画質がきれいなのでオススメです)

浅田真央 ソチFS ~ タラ解説、高音質、ベストアングル集約の永久保存版 by ミミ スポーツ/動画 - ニコニコ動画

 

浅田真央さん本人も、引退会見でこの演技が一番印象に残ると言ってましたね。本人の強い想いが、あの神がかったジャンプやステップ、そして終了後の涙につながったのでしょう。

 

ちなみに、この大会浅田真央は6位。フリープログラムの得点は142.71で、フリーだけの順位では3位。フリー1位は金メダルのソトニコワ(ロシア)で149.95。フリー2位は、銀メダルの「あの」キム・ヨナで144.19。(得点内訳はこちらをご覧ください↓)

浅田真央選手のフリーの演技はなぜNO.1の得点じゃないの? - NAVER まとめ

 

でも、正直言うと、メダルがどうとか、得点や順位がどうとか、キムヨナがどうとか、そんなことはもはやどうでもいいのです。あの演技の前では、それらは意味を成しません。一番大切なことは、逆境や絶望に打ちひしがれながらも、強い精神力でそれを乗り越えてみせたこと。あの演技で、彼女は、日本中、いや世界中に、大きな大きな感動を届けてくれた。観客に感動を届けるという、フィギュアスケートの原点を思い出させてくれた。金メダルや順位よりも素晴らしいものがあるのだということを、教えてくれた。その事実だけで本当に充分です。心から、心から、ありがとうと言いたいです。

 

おまけついでに、2位で紹介した2014世界選手権での「ノクターン」の翌日の演技を。浅田真央は、見事ソチのリベンジを果たしました。

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おまけ~もっと浅田真央にどっぷり浸りたいあなたへ

ここまで読んでくださってありがとうございます。もっとどっぷり浅田真央ワールドに浸りたい!そんなあなたに軽く紹介します。

「浅田真央選手がプログラムで使用したクラシックメドレー 2006-2014」

 

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がっつり80分。ノクターンで始まりラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で締める、「ソチコンビ」の構成が心憎いです。作業用としてもおすすめです。

DVD 「Smile~氷上の妖精 10年の軌跡 浅田真央」 
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彼女の軌跡をより詳しく知りたい!秘蔵映像やインタビュー、ソチのフリー等のノーカット演技が見たい!という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。(ソチフリーの演技などは、一部編集が入っています…)

おわりに。ありがとう、そしてお疲れ様、浅田真央さん。

今回動画などを色々見返してみて、改めて、浅田真央がなぜこれほどまでに人々の心を惹きつけ、魅了するのか。その答えが、少しわかった気がします。

世界選手権優勝3回。GPファイナル優勝4回。そしてオリンピックでの悲運。決してそれだけでは語りつくせない彼女の魅力。

一スケーターの枠を超え、国民的人気者の彼女。引退してもなお、これからも各方面に引っ張りだこになることでしょう。

それでも、いつまでも真央スマイルを忘れず、元気な彼女でいてほしいものです。手のひら返したフジテレビにひどいことされないか、そして変な男に捕まらないか。それだけがおじさんは心配です。

ありがとう、そしてお疲れ様、浅田真央さん!アイスショー見に行きます!

 

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