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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

パスポート有効期限に注意!シンガポール行けず。旅行会社とのバトル全記録。

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海外旅行でパスポートの残り期限がまだあるのに、空港で搭乗拒否され、泣く泣く旅行を断念。そんな経験はありませんか?

なぜ、そんなことになったのか。そして、どうすればそんな悲劇を防げるのか。

悲劇の体験者である筆者が語ります。

国によってパスポートの有効期限は違う!

海外旅行の際、必要なパスポート有効期間は、国によって異なります。

「有効期限があと一か月残ってるから、まあ大丈夫だろう」は、ダメです。

一例ですが、下記をご参照ください。

www.rainbowt.jp

オーストラリアのように期限当日まで有効な国もあれば、今回のシンガポールみたいに「出国時6か月必要」という国もあります。

まともな旅行会社ならチェックしてくれますが、格安のものだと一切チェックしてくれないので、注意が必要です。

必ず確認し、不安なら、有効期限が残り一年を切ったパスポートは事前に更新しておくことをオススメします。

 

もし、この有効期限を切った状態で海外旅行しようとすると、どうなるのか。

他でもない私が、身をもって体験したので、二度とこんな不愉快な悲劇を繰り返さないよう、参考にしていただければ嬉しいです。(涙)

 

悲劇の概要~同じ過ちを繰り返さないために

少々長くなりますが、ここに私の体験談を記しておきます。

あれは忘れもしない、2015年の11月頃。

高校時代からの友達と二人で、独身最後の海外旅行ということで、シンガポール旅行を計画。

手配は、格安の「DeNAトラベル」。

ネットで友人が全部やってくれました。

手配の際、聞かれたのはパスポートの「名前のローマ字表記」と「生年月日」のみ。

コピーの提出や残り期限については一切聞かれず。

予約画面でも、パスポートが切れる年月の項目のみ。国別の残り期間の注意喚起も一切ありませんでした。

「普通コピーとか出すんじゃなかったっけ?まあパスポート期限も残り4か月あるし、旅行は1週間なので、まず問題ないだろう」

と、流してしまったのがまずかった。

その後、現地宿(約5万円)はもちろん、航空券(約8万円)も無事手配された。もちろん入金済。

シンガポールの予習もバッチリして、当日、ウキウキで空港に向かう。

しかし、、搭乗ゲートで航空券をもらうときに、

 

受付「パスポートお願いします、、、あ、これ残り期限まで半年切ってますね。申し訳ありませんが、航空券を発行できません」

私「え?まだ4か月ありますよ?どうにもならなんですか?」

受付「シンガポールは、パスポート期限が残り6か月を切ると、入国ができません

飛行機に乗れても、現地で入国を拒否されトンボ返りになります」

私「そんな、、、殺生な、、、」

 

要するに、飛行機には乗れるが、シンガポールに着いてもパスポート有効期限が6か月未満のため、入国できないということです。

もちろん、払い戻しもなし。キャンセル料100%、自己負担。

 

 

二人に流れる気まずい雰囲気。

友達は「起こったことは仕方ない」と名言を言い残し、一人でシンガポールへ旅立っていきました。。(一人でも楽しんでくれてたのが、不幸中の幸いでした)

残された私は、どうすることもできず、泣く泣く帰宅。その日は終わりました。

 

大切な記念の旅行とともに、航空券+ホテル代で合わせて13万円が無駄になってしまいました。

 

その後~旅行会社とのバトル

 

翌日。私の怒りは、旅行会社である「DeNAトラベル」に。

下記、電話でのやり取りです。

 

私「こういうわけで搭乗拒否されました。入金して航空券も手配されてたじゃないですか。どういうことですか?旅行代金を返金してください!」

DeNA「申し訳ありませんが、それはできません。パスポートの残り期限は各自で確認してもらうことになっていますので」

私「でも、シンガポールが残り6か月を切ると入国できないとか、せめて一言教えてくれないとわからないじゃないですか?」

DeNA「申し訳ありませんが、それは義務ではありません。ウチは航空券の手配を代行しているだけなので」

私「それでも旅行会社ですか!JTBとかJSTとか、他の旅行会社は確認してくれてましたよ?」

DeNA「申し訳ありませんが、パスポートについての旅行会社の義務は、航空券発行に必要な『名前のローマ字表記』と『生年月日』の2点だけです。旅行業法(?)でそう決まっているので」

私「じゃああなたたちは、航空券さえ手配しとけば、入国できなくても旅行がどうなろうと、知ったこっちゃない、ということですね!?他の旅行会社がやってるのは何なんですか?」

DeNA「申し訳ありませんが…(そういうことだよ馬鹿野郎)。他旅行会社がやっているのは、サービスです。ですので返金は一切いたしかねます」

私「そんなふざけた対応があるか!納得いきません。何が何でも全額返済してもらいます!」

DeNA「申し訳ありませんが…(うるせえな馬鹿野郎)。弊社では対応できません。一度「日本旅行業協会(JATA)」に問い合わせてみてもらえないでしょうか」

 

こんなやりとりを一時間以上。

すると、ようやく向こうが言い出した。

DeNA「…弊社の約款では、当日キャンセルという形で、旅行代の50%をお返しすることも、できなくはありません」

私「はあ??なんでそれを先に言わない?一円も払わないで逃げるつもりだったのですか?」

DeNA「申し訳ありませんが…(その通り!よくわかったね)」

 

なんたる対応の悪さ。

最初にそういえば納得したのに。今の気持ちでは50%では到底納得できません。

私が他旅行会社の元社員に聞いた話では、そこでは、こういうトラブルの場合、(返済の義務がなくても、立替えてでも)全額旅行客に返金していたそうです。

なので、

ダメもとで、「日本旅行業協会(JATA)」

消費者相談室のご案内|JATA

に苦言を言いました。

が、ダメ。

それもそのはず。JATAは全国の旅行会社から作られた組織。

要するに、旅行会社を守るための組織であり、旅行会社の味方です。少なくともこの件では、旅行客の味方では、ありませんでした。。

 

らちが明かないので、さらにその上の「国土交通省 観光局」にも相談。

ご意見箱 | 観光庁

 こちらの担当の方は、さすがしっかりされてました。話を聞いてくれ、同情もしてくれました。

しかし、どうにもならないと。。

どうやら現状の制度では、ここが限界のようです。

 

その旨をDeNAトラベルに伝えると、さすがにまずいと思ったのか、

数日後、こんなメールが。

「航空券(8万円)だけ、お返しします。ただし、タイ航空からで、弊社からではありません。

現地ホテル代(5万円)は無理です。

タイ航空からの返金処理をするので、事務手数料6000円程頂きますね」

…どこまでも酷い対応です。よく事務手数料とれるよなこいつら。

しかし、事務手数料を引いても7.4万円の戻りなので、約款の50%(=約6.5万円)よりはマシ。

そう考えると、納得は行かないけど、ここを妥結点とするしかない。

 

 そういうわけで、

13万円のうち、なんとか航空券(事務手数料分は引かれたが)分のお金(7.4万円)だけは、取り戻すことができました。

危うく、1円も戻ってこないところでしたが。。

しかし、お金以上に、大切な旅行が台無しになってしまったことは、取り返しがつきません。

数か月後、リベンジと称して友人と一泊二日の国内旅行をできたのがいい思い出ですが笑

DeNAトラベルには、今後こんなふうにお互いが不幸になることがないよう、

予約時のチェック機能追加等の再発防止を申し入れ、この件はクローズとなりました。 

 

まとめ

長くなりましたが、海外旅行に行かれる方、

私のような体験をすることがないよう、

  • パスポートの有効期限のチェックを必ずする(一年以内なら更新する)!
  • 特に格安旅行会社は何もチェックしてくれない。自分で確認する!

に留意して頂ければと思います。

ありがとうございました。よい旅を!

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