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ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想を武器に現実と闘う、不惑のエンジニアのブログ

HEATHさん安らかに。大好きだったX JAPANに思うこと。

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昨夜。なんとか仕事を終え、X(旧Twitter)を開くと、信じられないニュースが。

X JAPANのベーシストHEATHさん(55)、がんで急逝「メンバーに闘病を伝えられないほど急だった」 YOSHIKIは緊急帰国

https://news.yahoo.co.jp/articles/97436b3157a8389249d775ed91087a112a260bb0

嘘やろ、HEATH…

ショックが大きすぎて、信じられない。

HIDE、TAIJIに続いて、HEATHまで。X JAPANファンにとって、一体何度めの、悲しいニュースなんだろう。

 

これまでの人生で一番好きなバンドは?と聞かれたら、僕は今でも即答する。X JAPANだと。

X(当時)にどハマりしたのは、中1のとき。アルバム「BLUE BLOOD」を友人に借り、一瞬で虜になった。CDはもちろん全部買い、自分の部屋にポスターを貼った。

悲しいとき、辛いとき、嬉しいとき。いつもXの曲達は共にいてくれた。僕の青春の全てと言っても過言ではない。

TAIJIが脱退し、X JAPANと名を変えて世界進出でロスに飛び立ち、あの超大曲「Art of Life」のレコーディングがはじまった、HEATHが加入したのはその頃だったと思う。

CARATULAS DE CD DE MUSICA: X Japan Art Of Life(1993)

途中加入ということもあり、個性が強すぎるX JAPANメンバーに比べると、派手さはなかった。前任のTAIJIとも対照的な、寡黙な職人肌のイメージ。けど堅実に、X JAPANのベースラインを支えていた。一方で「Wriggle」や「迷宮のラヴァーズ」(ソロ)など、しっかり曲も作っているんだなと思っていた。

TOSHIの洗脳騒動、XJAPANの解散、そしてHIDEの死。辛すぎる出来事が続いた中でも、HEATH(とPATA)は、いつも通り変わらない様子で過ごしてるのかな、そう勝手に思っていた。なので、今回の突然すぎる訃報の衝撃は大きい。

 

僕が初めてHEATHを生で見たのは、X JAPANの復活ライブ。2008.3.29、無謀な夜。超満員の東京ドーム。生で見たと言っても、メンバーの姿は点にしか見えなかった。けど、10年ぶりに奇跡の復活を果たしたX JAPANが名曲達を演奏する姿に感涙していた。X JAPANのライブは悲願の初参戦だったし、絶対に叶わないと思っていた夢が叶ったのだから。

そんな中、YOSHIKI中座中のMCで、TOSHIがメンバーに振っていたのを覚えている。

「この10年…PATAさんは、どんな10年でしたか?」

PATA「…(何やらTOSHIの耳元で言っている)」

TOSHI「…PATAさんは、この10年で、10歳歳を取ったそうです!」

場内爆笑。続いてHEATHにマイクが振られる。

「HEATHは、どんな10年だったかな?」

HEATH「…(何やらTOSHIの耳元で言っている)」

 TOSHI「…HEATHは、この10年で、『ネオビジュアル系』になったそうです!」

同じく場内爆笑。しかしその通りだなとも思っていた。

加入当時あまり目立っていなかった(失礼)HEATHは、X JAPAN復活後、年齢と経験を重ね、本当にめちゃくちゃカッコよくなって存在感を増していた。それでいて、加入当時のスレンダーなスタイルはそのまま健在だった。

「I.V.」のPVなんて本当に色気ムンムン。前述の「無謀な夜」でゲットしたパンフレットでも、HEATHのカッコ良さは凄かった。

懐かしい。色気がすごい。

 

今回の記事で、こんな下りがあった。

 メンバーの確執など、種々の問題により、2018年以降バンドとしての活動がなかったX JAPANにあって、「HEATHさんだけは、最後まで活動再開を願っていた」(前出・知人)という。

https://news.yahoo.co.jp/articles/97436b3157a8389249d775ed91087a112a260bb0

いつ復活してもいいように練習をずっとしていたという記事も見た。また、なぜ公式発表の前に記事が出たのかも気になっていた。色々な事情があるのだろう。

 

実は最近、思っていた。X JAPANは、もう再結成しなくていいと。

もちろんまたライブに行きたい。でも今や、YOSHIKIは世界的大スター。TOSHI改め Toshlは、スイーツ大好き歌うまおじさん。PATAは酒好き巨人ファン(変わってない)。

みんなそれぞれの道で幸せに輝いていれば、それでいい。あまりに偉大で、あまりに悲しすぎるX JAPANの重い看板は、もう背負い続けなくてもいい。これまで十二分に、感動とパワーを貰ってきたのだから。

X JAPANのファンだけど、いやファンだからこそ、そう思っていた。

だからこそ、HEATHが最後まで復活を熱望していたというこの言葉は、僕の胸に刺さった。

Xは、YOSHIKIだけのものじゃない。当たり前だけど、そう気付かされた。

 

HEATHという縁の下の力持ちを失ったX JAPANの再々復活は、これで完全に叶わぬ夢となっただろう。勿論、X JAPANのことだから、今後何があっても驚かない。けど、もう、正直復活はしなくていいと思っている。HIDEやTAIJI、そしてHEATHのいないX JAPANは、もはや X JAPANではないとも思うから。

何より、メンバーの不幸がゴシップのネタやお涙頂戴ビジネスになるのは、もう見たくないのだ。

 

ネオビジュアル系に超進化した孤高のベーシスト、HEATH。願わくばX JAPANで、彼の演奏をもっと聴きたかった。

 

ご冥福を…とは言いたくない気持ちがまだ強い。信じられない、認めたくない自分がいるから。それでも言わないといけない。

HEATHさん、ありがとう。ご冥福をお祈りいたします。

https://twitter.com/xaxysk/status/1087637947690577925/photo/2